本当に生、生ドーナツ

生スイーツの生は生クリームの生なのか、そう思っている所に本当に生のスイーツが現れた。生ドーナツだ！ドーナツ…！？

ドーナツが生！？思い浮かんだのはホットケーキの焼く前のようなドロドロのもの。ところが実物はなんだかカラフルで美味しそう。これは一体…

一体何だ、生ドーナツと、買う時に店員さんに聞いてみると「スポンジの上にムースを載せた、ドーナツ状のケーキみたいな物です」と、言っていた。それは果たしてドーナツなのか！？ケーキみたいな物って言っちゃってるし…

生だけど、ドーナツではない

それでも食べてみなければどうとも言えぬ。が、見た目の時点でまず思う、ドーナツ状だから生ドーナツなのに、穴の部分埋めちゃったらダメじゃない！？

と、思うも、いや待てよ、一旦ドーナツ状であれば穴をふさいでも「穴をふさがれたドーナツ」としてドーナツではあり続けるのか…色々な考えが渦巻く生ドーナツ。屁理屈こねたがりの心を捕らえて離さない。

とりあえず食べようと、一口食べる。美味い。ムースとスポンジが一体となり、軽さとネットリとした食感で美味しい。だが、食べて余計に思う、これっ、ドーナツじゃない！！

戦略としての、生

ケーキだ、ケーキ、これは普通にケーキだ！と心の中で盛上がる。 ケーキなのに何でドーナツって付けたんだ！と思ったが、もし、
「ムースケーキ」とかいう名前なら買う事は無かっただろう。

生ドーナツという名のインパクト。ドーナツじゃないじゃん！などと言いながら食べている時点ですでに名付けた人の手のひらの上で踊っている。生ドーナツの生は、戦略的な生だ。

両極端な感じになった二品。生スイーツとしての全体像が見えてこない。今、書いていて思ったが、生スイーツって、なますイーツ（eats＝食べる）みたいだ。