オートマタ作家・原田和明の誕生である。さあやっとオートマタの話が出てきた!
なんと、その後会社を辞め、イギリスへ渡るのである。
原田 「西田さんから聞いたイギリスの有名な作家の作品に惚れ込み、
その作家(マット・スミスさん)に弟子入りの嘆願をメールで送ったんです」
なんという行動力か。
最初は弟子入りを断られたものの、
マットさんの住む町にある芸術大学院に入学し、
マットさんのもとへ遊びにいっているうちに弟子入りを果たす。
原田 「念願かなってイギリスの大学院に行って思ったけど・・・あんまり学校は関係ないなと思いました。
入ってすぐ辞めようかと」
乙幡 「そんなもんですかねえ」
原田 「マットさんからは色々なことを学んだのに比べると
学校の先生は、とにかく、新しいもの作れと繰り返すばかりで。
そんなに簡単にできれば苦労しない(笑)。」
帰国後すぐにオートマタ収集家の目に留まり、そこから少しづつ他に知られるようになったという。だが、国内より海外のほうがオートマタコレクターは多いんだそうだ。こんな、見た目も面白くてしかも動かせるオブジェ、知らないのはもったいないと思う。
ラフ・ラブ
ここでお楽しみ、作業場チェックだ。おお、ボール盤やジグソー、その他何の道具かわからないものがひしめきあって、とてもステキです…。
ところで、ぜひ見せてもらいたいものがあった。作品デザインの、ラフである。作品として完成したものも、未完成のも、他人のラフは見ていて楽しい。「描いたはいいけど、気持ちが冷めちゃって未完なもの」とか、個人的にはかなりシビれる類である。 |