雑談の嵐
原田 「乙幡さんは、書くのと作るのと、どういう割合で仕事してるんですか?」
逆にこっちが尋ねられた。
乙幡 「半々ですかね」
原 「物を作る勉強はしたんですか?」
乙 「いやー・・・美大行きたかったクチですが…卒業しても食えないとか諭されて、やめてしまって」
原 「僕も一緒です!絵を描くのは好きだったのですが・・・人文学部を出て、普通に数年間サラリーマンやりました」
こういうものを作っているくらいだから、さぞや小さい頃から図画工作に秀で、その後も華麗に美術畑を歩んで・・・かと思いきや、意外な親近感である。小さい頃も、ガンプラとかミニ四駆を普通に楽しんでいたという。
そのサラリーマンになるまでに、相当な紆余曲折があったそうだ。クラブイベントのお手伝いで作成したフライヤーが評判となって、デザイナーを目指したり。デザイン事務所に入ったつもりが、なぜか書店員になっていたり(?)、そして結局は普通の会社に就職。
私も同じように紆余曲折した時期があるので(今でもそうだと言える)、すごくシンパシーを感じる。それに、美術をいつかは天職にしたい!と考える人々の中には、同じような経験をしている人もいるのではないだろうか。だいいちに食べていかなくてはならない、もどかしさ。美術の分野に限らないだろうけど。 |