反射からくりを作ろう

さて、鏡も手に入ったことだし、「鏡を利用した赤外線信号を反射させて障害物の奥にある受信部まで届かせるぞシステム」を構築していきましょう。

ま、こんな感じで二枚の鏡で反射させればいいだけという単純な構造なので、簡単に作れそうなもんですが……。

とりあえず、なんとなーくそれっぽく鏡を配置してみたものの。

上手くリモコンが反応しません。おそらく二枚の鏡の角度とかをちゃんと調整しなきゃダメなんでしょう。そりゃそーだ。

でも、いかんせん目に見えない信号、どうやって調整したらいいのやら。

そこで思いついたのが、レーザーポインタを使うこと。赤外線もレーザー光線も同じように鏡で反射するハズ（多分ね）なので、リモコンを使いたい位置からレーザーポインタを発射して、ブルーレイ・レコーダーの受信部にポインタが当たるように鏡を調整すれば上手くいくはず！

こうやってレーザーポインタを照射しながら鏡の角度を調節……。だいぶ分かりやすいですね。

調整の結果、レーザーポインタをブルーレイ・レコーダーまで届かせるのに成功！　すごく分かりづらい写真だけど。

なんとかレーザーが鏡で反射してブルーレイ・レコーダーに当たっているという様子を写真に収めたいと思い、真冬だっつうのに蚊取り線香を取り出してきました！

コンサート会場などでの、スモークもくもくの中でレーザー光線が……的なヤツを期待してたんですが、さすがに蚊取り線香じゃそんなにもくもく状態になるハズもなく。

でも、なんとなーく反射しているレーザーの軌跡が分かるんじゃないでしょうか。これでリモコンの信号も上手く反射させられるといいんですが……。

さあ、寝っ転がりながらリモコンをいじくってみると。

おおーっ、操作できるできる！

さらなる改良を

上の鏡がちょっと画面にかぶっちゃってるんですよね……。まあ、ちょこっとだからガマンできないこともないんですが、やっぱ気になる！

正面に鏡を置くかたちにすると、どーしてもこういうことになってしまうので、このように配置を変えてみたらどうでしょうか。

リモコンをテレビの脇に向けて操作して、その信号を上手いこと反射させてテレビの下にあるブルーレイ・レコーダーまで送るって寸法です。

さっきのよりはだいぶアクロバティックな反射になりますが、上手くいくでしょうか？

まずは、寝っ転がってリモコンを向けやすい場所は……この辺でしょうか。ウチの場合、ちょうどテレビの脇に柱が立ってるのでそこに鏡を貼り付けていきましょう。

こんな感じで、柱の鏡から信号を反射させて……。

ブルーレイ・レコーダー前に置いた鏡に。さらにそれを反射させてブルーレイ・レコーダーの受信部に。

こんな感じの「鏡を利用した赤外線信号を反射させて障害物の奥にある受信部まで届かせるぞシステム」が完成しました！

一回、斜め上に打ち上げた信号を下にはねかえし、そこから奥のブルーレイ・レコーダーに送るという緻密なシステムですが、全部ガムテープでとめてあるので非常にみすぼらしいです。

しかし、見た目のわりに意外と実用性は高いですよ！　鏡にリモコンを向けなければならないものの、最初の状態と比べたら格段にリモコンの反応がイイ！

やったー、コレで快適に『徹子の部屋』見放題だっ！