申し訳ないが、マツケンサンバの共感をまだしたい。うちの実家にはじめて来たコスチュームというのがそれだった。
兄が結婚式の二次会で踊るというので、キラキラ着流しとマゲのヅラが居間に置いてあった。そろそろ還暦を迎えようかという父や母、もう成人している三人の弟がかわるがわる試していたのを覚えている。
カラーテレビがやってきた時代もこんな感じだったのだろうか。わが家にまでやってきた大ヒット商品は市場を作った。
「マツケンサンバは香取慎吾がスマスマとかでやってたり(※カツケンサンバ)とか、ほんとにみんなやってましたよね。
次の年かその次の年にはHGが流行りましたよね。小島よしおさんとか長州小力さんとかも出た。
芸人さんで特徴のある格好で出る人が出てくれば、忘年会、結婚式の二次会とかで受けますよね。
あとは矢島美容室とか。そういったのが毎年出る流れができました。
HGのときはこれは売れるっていうんで、各メーカーHG出してましたね。
うちなんかは『すごい売れてるよ』って聞いてから一番後くらいで出した。マツケンのときは早かったけど。」
一番後とか、元ネタを全員はぐらかせてるだけあって、競合はいとわないようだ。企画段階で競合とかわからないですしね、とも言っていた。
|