頭さえ木に囲まれればいい
いままでの経験から考えるに、冬眠、今回の場合ものすごく大雑把に捉えて木の中で寝ること としているが、それを味わうには全身を木の中に入れる必要はないんではないだろうか。
視界と匂いさえ感じることができれば、それだけで木の中にいる気になれると思う。
つまりあの木くずを被れば良いはずだ。
これなら匂いも視界も檜で包まれるし、持ち運びもずいぶん楽になる。 たぶん頭上からの落下物にも強いだろう。
だがダンボールを貼付けていっただけのさっきのと比べて制作の難易度が圧倒的に高い。 工作としてはどっちもどっちだけど、前のが簡単すぎたから相対的に高い。
これは脳内シミュレーションでは完璧にうまくいっていた方法なのに、びっくりするほどうまくいかず失敗した。それにより自分は楽天家であることがわかった。
次に水に溶かした木工ボンドを紙に塗って固める方法を試してみる。
ボンド液に浸したらかぶれるようドーナツ上に配置する。
後は乾くのを待つ。翌朝になればボンド効果で全てくっ付いた状態になってるはずである。
乾かしても全然固まらなかった。この日は就職活動の面接を失敗して帰ってきた直後だったので二度がっかりである。クイズに正解した人が首にかける花みたいになってるのが余計悲しい。
また別の問題が発生しているが、とりあえずホームレスらしさはない。