森の妖精さん
気持ちの良い秋晴れの日。太陽がまぶしいとはいえこの時期の風は既に冷たい。 森の中では虫の姿もすっかり消えてしまっている。おそらく冬眠しているのだろう。
そんな森で人間だけ起きてるのは寂しい。春まで寝ていたい。
これに前ページで作った冬眠アタッチメント被れば、そこにはもう温もり溢れる木の中のはず。
もはやダンボール時代のみすぼらしさはどこにもない。その姿は高貴さと神々しさをまとってる。
冬眠してみると(冬眠してます)視界と嗅覚は檜で満たされ、聴覚は枯れ葉が舞い落ちる音しか聞こえない。環境としては非常に心地よく、自然と一体になれている。
しばらくこの体勢でいると、向こうを通り過ぎた人に「大丈夫ですか」と声をかけられて冬眠から目覚めさせられ、虫のようにそそくさと退散しました。
仕事の日だけ冬眠したい
虫や動物がするところの冬眠とは全然違ったかもしれないが、冬眠自体は気持ちいいことだと思う。なにせ外で毛布にくるまって寝るのだから、許されるのならずっとこうしていたい。
ただいくら自分がそう願ったり、自然と同化していると思っても、はたから見たら変な人にしか見えない現実があってそうもいかない。
なので普段からこうしていたいとは思わないが、出勤日の朝なら寒くても暑くても都会の真ん中だろうが大喜びで冬眠します。