二番手は、「ちょっと」が希望の石川さん

豪快だった松本さんの次は石川さんだ。

初めてのセルフカットという事もあるのか、「ちょっと伸びた時の対処法が知りたい」と無難な線を希望。見ている側としては若干不満ではあるが、確かにその対処法は知っておきたいところだ。

●ポイント9：普通のハサミはやめとこう

「普通のハサミで切れないものですかね」、と石川さんが持ってきてくれた無印のハサミ。実は私もかつて自分で切った時は、こんな感じの普通のハサミでやってました。でもこれ、切れないことはないけど痛いし、毛が逃げてしまって効率が悪いとの事だ。やめときましょう。

●ポイント10：直毛はレザーが良い

クセ毛の場合はハサミで適当に切っても割と馴染んじゃうが、直毛だと髪が逃げるためよっぽど良いハサミじゃないと切れないとのこと。

という訳で、出ましたレザー。

前ページでも書いたけど、レザーを使う時は必ず髪を濡らすこと。若干湿ってるくらい。乾かした時に思ったより短くなってしまうので注意。
（ちなみにハサミの時はドライカットでも良いそうです）

そして適当に束で持ちあげ、ちょっとずつ切ると自然になる。

●ポイント11：男性は前髪の長さに気をつけて！

男性の場合は生え際のラインが変わっていくため、全部同じ長さで切ってしまうと端だけ短くなって変に見えてしまう。なので端っこは長めに切ってあげる。

なるほどーちょっとした事だけど、いちいち納得できて面白い。

●ポイント12：飽きたらやめる

セルフカットをやっていると、気持ちよくてどんどん切っちゃうので辞め時が分からなくなる。じゃあいつまでやるか、と言ったら「飽きたとき」。

適当な所でやめてもまた次の日にでも気になるところを切ればいい。それができるのがセルフカットの一番の利点だ。

店長さん「一回でやろうと思わなくていいです。時間置いてみて、もうちょい短くしてみようかと思ったらまたやればいいし。歯ブラシの横に置いとくといいかも。でも間違ってレザーで歯を磨かないようにね、歯茎血だらけなっちゃいます」

それ怖すぎ・・。

外野に「もうちょっといっちゃっていい」「まだ長いですよ」「写真的には変化があった方が良い」と言われながらも、それには乗らないのが石川さんだ。

最後までチョイチョイを繰り返し完成！

かなり自然な仕上がりだ。

店長さんにも「本当にうまい。美容室で切ってきたと言っても大丈夫なくらい」と褒められていた。見ている方の面白さはイマイチだったが、出来上がりは満点だったようだ。

店長による褒め語録

カットの方法と話はずれるけど、店長さんは私達が切っている間、とにかく褒めてくれていた。実際若手を育てる時も褒める事で上手くなっていくという。その褒め言葉のバリエーション、面白かったのでいくつか紹介したい。
↓
「最高ですね」「器用ですね」「良い感じですね」「バッチリですね」「タッチ最高！」「なかなかいい手つき」「うまいっすね」「いい切り口！」「俺より上手い」「いいっすね」「良い角度」「うまいなあうまいなあ」「ナイスタッチ」「天才じゃないか？」「セルフカットマスター！」

うん、嘘でもこれだけ言われると気持ちいい。