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ちしきの金曜日
 
こうもんざんまい

なんで日本語って音素少ないんでしょうね


こうもんにイン!入ったむこうがわにも門扉が見える。つまり、ふたつの水門に挟まれた水辺空間。それがこうもん。

この流域面積日本一の川に船を出し、こんかい計4つのこうもんを体験してきた。ぼくがびっくりしたのはこうもんってそんなにカジュアルにあるんだ!ということ。

前出記事の東京、大阪におけるこうもんは氾濫から都市を守るために人為的に水位を下げているために必要なもの。そういう特殊な状況でしか存在しないのかと思っていたら、けっこうたくさんあるのね、こうもん。

星の数ほど、いや、人の数だけこうもんがある、といってもいい。いや、よくない。いろんな意味でよくない。

なんで日本語って音素少ないんでしょうね。


後ろを振り返ると…
入ってきたほうの門が閉まっていく!

さて、上の写真のように、閘門(もうひらがなやめよう)の中に入ると、後ろの門が閉まって、船が閉じ込められる。

こうして閉鎖されたプールのようになった状態で水位が上がり、これから出ていく川の水位にあわせられるという段取りだ。


水位調整が終わったら、前方の門が…
開いていく!

いやー。いい閘門でしたね!

 

説明はあきらめます!

と、ここまで読んだみなさんは思うことでしょう。

「で?」

って。その閘門のどこらへんがたのしいわけ?と。

たのしいのよ!これがね、実際こうもんにインすると!(またひらがなになった)

DPZのライター仲間である、ダム好きの萩原さんと知り合ってからよくわかるようになったけど「治水」ってほんとたいへんなのよ。とくにこういう、板東太郎のような、人間が太刀打ちするのがたいへんな規模の水になるとね!

で、そういうのを相手に四苦八苦している象徴が水門だったり閘門だったりするとぼくは思うわけだ。人間の非力さを感じると同時に「がんばってるなあ、人間」とも。それがすてき。ぐっとくる。

って言ってもよくわからないだろうから、これ以上の説明はあきらめます!(ひどい)この船旅自体はふつうに観光メニューとして用意されているので、あとは実際行ってみていただきたい!


さて、つぎの閘門が見えてきたぜ!

おお!2つの水門が。まさに閘門!すでにかっこいい!

さて、入りますよ!わーい!

さきほどより規模の大きい閘門。期待に胸が高まる。

ごらんのようにむこうがわの水門が閉まっていて、いまはこちらがわの水面に高さが合っている。


門をくぐっているところ!船上に歓声が上がる。閘門大好き!

振り返るとくぐった門が…
下がりはじめます。閉じ込め開始!

閉じ込められて大興奮の一同。

さて、順調に閉じ込められた我々。ここでまた水位の調整が行われる。ポンプで、ぼくらがいる、この閉じ込められたプール状のところの水位が強制的に下げられるのだ。ごぼごぼ、と。

で、調整が完了すると、


そして前方の門がゆっくりと…
上がります!

いやー!今回もいい閘門プレイでしたな!

さて、このあと、ちょっとずるいぐらいかっこいい閘門にインします!


なんだかいままでのとは方式が違う。そしてレンガ。レンガってずるいよねー。

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