数える系は大人ネクタイの基本
これも全くの粒。ただのスクエア模様かと思ったら一つ一つが粒で構成されている。皮革のような感触だ。
この粒の多さは一大プロジェクトになるぞ。こんな時大事なことは、報告・連絡・相談だ。
そして私は先輩にネクタイの粒の数を報告し、周りの人にも回覧板で粒の数を回し、上司に粒の数について、多すぎやしませんかね?と相談することとなる。
しかしそんな夢のような社会人生活も、すべてこの粒を数え終わってからだ。
ところが、さあ、数えるかと思ったら、ここでトラブル発生。両手の指だけでは足りないのだ。
一体どうしたらいいんだ!?と思った私の肩を先輩がポンと叩く。「足の指があるじゃないか」と。 |