松葉以外でも挑戦。

松葉でサイダー出来たから、他の物でもやってみる。と書いたが実は仕込んだのは同じ時。作る時から松で出来るなら他の物でも出来ないかなと思ってた。

まず選んだのは家の前にあった桜。塩漬けにしたら食べれるし結構向いている様な気がする。

おばあちゃんのお勧めはアロエ

もうちょっと種類が欲しいなと探していたらおばあちゃんが現れた。

おばあちゃん「あんた、桜もちぎったんかん。何すんなら。妙げな事ばっかり してからー。おかしな子やねー」

僕「他に何漬けたらええと思うー？」

おばあちゃん「医者いらず漬けー、医者いらず。」

おばあちゃん「医者いらずは胃にエエし、苦いから砂糖で漬けたら丁度エエと思うわ。」

おばあちゃん、僕は砂糖漬けじゃなくて、サイダーを作りたいんだ。けどまぁ、やってみようとアロエも採った。

雑草も参加

後は家の裏に生えていた柿と、ススキを加えて、桜、アロエ、柿、ススキを砂糖水で漬けてサイダーが出来るか試してみようと思う。

とか思っていたら余った松葉をおばあちゃんが片付けてくれていた。
ごめんなさい、ありがとう。

ツンデレおばあちゃん

採ってきた材料を水で洗う。が、ススキを洗おうとした辺りでおばあちゃんが反対しだした。

おばあちゃん「ススキら出来らせんよ。やめときなーれよ柿も桜も出来るもんか」

ススキでスイッチが入り、桜や柿も否定し始めた。でもアロエはOKなのは自分で選んだからか。

おばあちゃんは僕がこうやってライターをやっていることを知らない。多分言ってもよく分からない。

ススキは出来そうに無いけど、出来なければ、やっぱり無理でした。でイケるし、出来た場合には意外で面白い。ススキにハズレは無さそうだから入れたいんだ。と言っても伝わらないだろう。どうしようか。

僕「ごめんなさい」

おばあちゃん「エエんやで、エエんやで。次は何しよか！」

僕が謝るとおばあちゃんは慌てたようにわたわたし始めて手伝ってくれた。おばあちゃん、優しい。

おばあちゃんは野球の解説者

次は漬け込むための砂糖水を作る。

砂糖水の分量は分からないから目分量で良いだろと思っていたがそんなんじゃアカン！と言われたので1リットルに100グラムにしてみた。お湯を沸かして砂糖を溶かす。

冷めるのを待ってる間、高校野球を見る。すると「球が高いわ！」とか「エエ振りしたーる」とか、おばあちゃんがなんだか詳しい。

僕「ばーちゃん詳しいね」

おばあちゃん「そや！詳しいから解説者になろうと思いやるんやわ」

僕「マジで！じゃあ、この試合どうなると思う？」

おばあちゃん「今、一点差やからね、ホームラン打ったら同点や。二本打ったら逆転！」

僕「う、うん」

おばあちゃん「この子がヒットで出て、次の子がホームラン打っても逆転やで！」

おばあちゃん、それ解説じゃなくて、ルール！