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ひらめきの月曜日
 
10ヶ月かけてマシュマロ作り

ついにたどりつく元祖マシュマロ

収穫した根を水で洗う。こうして見ると、細い朝鮮人参のようにも見える。


あのふわふわとはつながりにくい雰囲気

これがマシュマロの材料になるとはなかなか考えにくい。ファンタジーテイストあふれるマシュマロと比べると、思いっきり地味な見た目。植物の根っこ丸出しのビジュアルだ。

作る手順をざっと追ってみよう。


まずは細かく切ります
水を加えて煮ます
煮出した汁をザルで漉して…

砂糖と卵白を合わせて泡立てます
いよいよそれっぽくなってきました
コーンスターチを敷いた皿に落とします

という具合で、種からここまでの助走は長かったのだが、作り方そのものは特に難しいものではない。

コーンスターチを敷くのは、一般的なマシュマロを作るときにもそうするそうだが、皿にくっつかないようにするためとのこと。ポトポトと皿に落として、冷蔵庫で冷すことしばらく。


マーシュマロウのマシュマロ

薄く黄色がかった、マーシュマロウで作ったマシュマロ。これが元々のマシュマロであるらしい。

マーシュマロウはオクラの仲間の植物であるとのこと。確かに煮出した汁はネバネバしたものであった。この粘り気が泡となるのだろう。


いざ実食
口の中で考え中

では実際に食べてみよう。今回できあがったものは、現在普通にあるマシュマロのような感じとは違って、デリケートな泡の塊のようなもの。手でつまもうとしてもうまくいかなかったので、スプーンですくって口に入れてみた。

…うーん、力なく消えていく泡の食感。甘さがやさしいのは砂糖を控えめにしたからか。そしてしっかり感じる「根」の風味。

普通のマシュマロとはいろんな意味で違う食べ物。マーシュマロウは喉や胃腸の炎症をおさえる働きもあるそうで、薬のような用いられ方をしてきたらしい。そういうことならわかるかも、という味だろうか。


嫌々育てさせてごめん

栽培者である母も試食。「おいしくもまずくもない味だね」との感想は、確かにその通りだと思う。そしてしばし考えたあと、「これ、電子レンジに入れたらどうかね」と言いだした。

その謎の提案はなんだろう。実体感の乏しいマシュマロに、主婦的な工夫欲を刺激されたのかもしれない。

まあこのまま「元祖マシュマロは特段言うことのない味でした」で終わらせるのもさみしい。試しにやってみよう。


電子レンジ前
電子レンジ後

加熱前と加熱後、比べてみると、なんだか微妙に大きくなっている。含まれている成分が膨張したのだろうか。表面の質感も少し変化したようだ。


持てる!

手にしてみると、加熱前よりもしっかりした感触が。先ほどまではつまみあげることができなかったのだが、今度は持つことができた。

実体のなかったマシュマロに、やっと少し実感が出てきた感じだ。食べてみると、加熱前のものと風味が違う。根っこっぽい味は影を潜め、卵白の味わいが前に出てきた。加熱して卵白のタンパク質が変化したからなのだろう。


今度はオーブンに入れてみると…
プクプクだー

今度は加熱前のものをオーブンに入れてみた。こんがり焼き目が付きつつ、全体が膨らんでおまんじゅうのようになっている。きれいな丸さがかわいらしいではないか。

これでまた違った食感が味わえそうだ。中から出して食べてみよう。


残念なビジュアルに

しかし、オーブンから出すとあっという間にしわしわに。膨らんでいた夢が瞬く間にしぼんだようだ。

食べてみても、こんがり感は漂うものの、実に情けない食感。へにょへにょとしているだけで、自分というものがそこにはない。今回食べた中では、電子レンジ加熱のものが最もマシュマロらしかったように感じる。

葉はサラダにも

ふわふわの夢っぽいお菓子、マシュマロ。その元祖版を作ってみたところ、ますます実体がなくなるようなものとなった。それでも普通のマシュマロにはない、素朴な野の風味があるのはおもしろかった。

マーシュマロウの葉はサラダにして食べることもできるとのこと。一枚むしって食べてみたらクセもなく、アクセントとして十分いけるなという味わいでした。


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