工作魂に火がついた

ローソンコラボ企画の1回目〜4回目まではLoppiで24週毎週配布されるエヴァンゲリオンの待ち受けをもらうついでに買ったものでエヴァンゲリオンを作っていた。しかし、できたエヴァはご存知「ゴミ」であった。

強いハートを持った僕はこれを電子工作のマジメなイベント「Make Tokyo Meeting 05」に出品した。すると意外にも写真を撮って行ってくれたり、小さな子供が「あれ何？」と無邪気に親に聞き、「何だろうね〜エヴァかな〜」みたいな、会話をしてくれて勇気がわいた。なんだ、エヴァって分かるんじゃん。

会場でいろいろな工作を見ているうちに、僕の工作魂に火がついた。忘れていたが僕は美大に進学し、一時は「オレはアートで食っていく」と夢みていた日々もあったのだ。工作は僕のことが嫌いかもしれないが、僕は工作が好きなのだ。ここであきらめるわけには行かない。そこで、今回のコラボ企画は工作となったわけだ。

目玉を作ります

エヴァを作るのはレベルが高すぎた。幼稚園児が飲まず食わずでシルクロードを歩くようなものだ。そこで、当サイトで一番偉い林さんが昔作った目玉を僕も作ることにした。これなら紙粘土を丸めるだけだ。フンコロガシなら日常的にやっている。

紙粘土はハンズで買ってきた。4回目の記事で紙粘土を自作したが、できたのはやっぱりご存知「ゴミ」だった。ゴミをこんなにも身近に感じたことは無かった。エコって大事だなと思った瞬間だった。

天と地ほど同じ紙粘土でも差がある（僕のは自称紙粘土だけれど）。さわり心地が全然違うのだ。買った紙粘土が10代の肌だとすれば、僕の作った紙粘土はヘドロだ。肌の年齢では比べられないくらい別の物なのだ。だから買った紙粘土の素晴らしさに感動しつつ次々に丸めていった。

不器用の発揮と便利の波

丸めた紙粘土に黒目の部分を作らないければならない。現状では白目だけなのだ。知り合いに白目をむいて寝る人がいるのだけれど、異様に怖かったのを覚えている。やはり黒目は大事だ。

黒目の部分は黒い粘土を丸めて潰し白目に貼り付ければ完成だ。別段難しい作業ではない。きっとこの作業より難しい物は星の数ほどあり、逆にこの作業より簡単な物は超農村の学校の生徒数より少ないだろう。

黒目が上手く丸くならずかわいそうな黒目になった。もし道端でこんな黒目がいたら僕は抱きしめてしまうだろう。それは愛嬌があるからではなく、神のいたずらに同情して抱きしめるのだ。あきらめて、黒いシールを買って貼った。簡単な方法が世の中には溢れている。その波に抗う実力は僕には無い。