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ひらめきの月曜日
 
穴があるから入りたい

穴の集合住宅

そろそろみなさんも「穴」という漢字をじっと見つめるだけで興奮できる域に達している頃だと思うが、さらに興奮を高めるような物件を訪れてみよう。埼玉県吉見町にある「吉見百穴」だ。


なぜか得意気

町や県レベルでなく、国の史跡として指定されているこの「吉見百穴」。もう「百穴」という名前だけで穴にまつわるテンションがおかしくなっていることがわかる。そしてビジュアル的にも名前負けしていないのが百穴のすごいところだ。


ボッコボコでーす
角度変えても変わらぬボコボコ度

先ほどの「十郎横穴墓群」がワイルドな穴だとしたら、こちらは穴のマンションといった佇まい。どれだけ穴好きなんだと、古代人に突っ込みを入れたくなる穴っぷり。

しかも「百穴」という名前でもうすでに上ずっているのに、実際に確認されている穴は219個もあるとのこと。名前以上の穴が余裕を漂わせてそこにある。


これでもかこれでもかと穴
どの穴も負けず劣らずかわいい

穴のパラダイス、吉見百穴。係の人に訊くと、柵の向こう側にある穴は危険のため立ち入ってはいけないが、柵の手前にある穴には自由に入ってよいとのこと。

やはりそうだ、入ってこその穴だ。こぢんまりしたのを選んで入ってみよう。


時に楽しげに
時に物憂げに

体育座りもフィット
「やあ!」

穴に入っている写真を選びかねて、ついつい4枚も大した変わりがないような写真を載せてしまった。穴に入ることの喜びと深みとを表現したかったからだ。

特に右下の写真をあとから改めて見て驚いた。


自分でも驚いた瞳のきらめき

閉園前には係の人が穴をひとつひとつチェックしに来るんだろうか。うまく陰に隠れていれば、閉園後もずっとここにいられるだろうか。そんなロマンが心に去来する穴の中。


光と闇のコントラストが穴からの眺め
ハニワが安い!

穴から外を見ると、春の新緑が美しい。女の子とここに入って口説いたら、うまくいく確率が高まるんじゃないだろうか。とりあえず気になる相手がいる人は、まずは穴に持ち込むところまでがんばればなんとかなると思う。

売店ではハニワが200円からとお手頃価格。欲しいなと思って手に取ったら、そう言えばおんなじようなのが家にあるなと気がついた。この手の施設に来たときのハニワマジックだ。

さて、これまでの穴は物入れやお墓など、住居用として作られたものではなかった。最後に住まいとしての穴を見てみよう。


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