ついに完成
作った気球を持って出陣だ。人気が無く、上に電線が張っていないところを選んで行く。
現場に着いて、土台と袋を合体させる。そしてカメラとバーナーをはめ込んでテープで固定する。そして最後に飛んでいってしまわぬよう、ひもをくくりつければ完成だ。
風強い
よっしゃやるぞ!と気合いを入れて三脚を立てていたら、置いた位置にない。辺りを探すとゴミの様になっている。目が離せない、とんだじゃじゃ馬だ。
そんなじゃじゃ馬が飛ぶように準備する。まずは中に空気を入れて膨らませる。その後にバーナーで空気を温めるのだ。けれど…
風が強くてそれもままならない。ここではドライヤーも扇風機も無いので持ってきたウチワで空気を送るのだが、それ以上に風が強くて、すぐゴミになろうとする。お前、もっと自分を大事にしろ。
空気溜まらない
負けじと風を送るも中々溜まらない。大きすぎてすぐに抜けていってしまう。
バーナーや袋のことばかり考えていたが、空気を溜めるのが外でやる気球の難所か。気球は家の中でやるべきだな。しょうがない、奥の手だ。
走って空気をとらえ、溜まったところでフタをして空気を閉じ込める。こうなったら力業だ。
もう温めちゃえばどうにかなるんじゃないかな
どうにも空気が溜まらない。大きな扇風機かTMレボリューションを呼ばないと溜まらないわ。そこは省いてもう温めてみれば空気も入ってきてくれるんじゃ無いだろうか。
口を大きく開いてバーナーをあてる。シュゴー!と大きな音と共に空気が入っていく。おぉ、凄い!出来る、いけるじゃん!!と、思ったがそれは丁度口を開けた方向から風が吹いて流れ込んだだけで、すぐにしぼんだ。
負けてなるものか!と続けると、違う方向から風が吹いて、炎が袋に当たって、また溶けた。あ、これ無理だわ。
何となく出来そう。で始めたが、無理だった。全く無理だった。空は遠いし、気球は凄い。色んな人が凄いから出来たのに、その原理だけ分かっても出来ないね。
最後に家でドライヤーで膨らましてからだったらどうにかなるんじゃないかとバーナーで更に加熱してみた。
すると、普通にしていたら青い炎で安定していたのが袋の中の空気に近づけたら急に赤く、大きな炎になって手が付けられなくなった。何かよく分からないけど、危険なのでマネしないで下さい。