空飛ぶものに憧れる。鳥や飛行機、ヘリコプター。
でも手を羽ばたかせても鳥のように舞うことは出来ないし、ヘリコプターの様にプロペラを高速回転させられない。飛行機のジェットに至ってはなんであんな事が出来るのかも分からない。
だが、気球なら。空気は暖められると軽くなる、それを集めたら浮き上がる。その理屈ならすんなり分かる。じゃあ自分でも作れるんじゃないかな。
(尾張 由晃)
要は空気温めて集めれば良いんだろ?
航空力学や物理云々じゃなく、空気って暖めたら軽くなるでしょ?軽くなったの集めたら飛ぶんだよ。っていう、わかりやすい仕組み。 なんというか、気球は話が分かる奴だと思う。
このカメラは何万画素で、ISOいくつだから、なんとかかんとか。じゃなくて、このカメラで撮ったら超綺麗!暗いところでも写るよ!っていう人だ。僕はその人の方に話を聞きたい。
ということで、空気を温める為の道具と温めた空気を集める道具を用意した。これが飛ぶ。そういうことだろ、気球凄い。
こんなに簡単で良いんでしょうか
気球完成。過去、たくさんの人が挑んで届かなかった空が簡単に。小さなライターやポリ袋、学校教育など、時代が気球を近くして気球が空へ運んでくれる。
飛べ、気球!
遠いと思っていた空は気球さんの優しさで手が届く。気球は優しい。さぁ、飛べ、気球!!
手を離しても火が消えないようにゴムでガスのスイッチを押さえて火を付ける。ボウボウと燃え、どんどん空気が温められる。すると上の袋がふわっとふくらむ。ちゃんと空気が集まってる!
温かい空気が袋の中に充満していく。ライターを押さえる手にかかる重さが心なしか軽くなっているように思える。わぁ、飛ぶぞ、これ、飛ぶぞ!
気球に劇的な変化が
もう袋の中の空気はかなり温められている、そろそろか。その時気球に目に見える変化が。
袋が溶けた。火には直接当たってないものの温度が上がりすぎたようで溶けてひっつき、穴だらけに。駄目だこりゃ。違う方法を考えよう。