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はっけんの水曜日
 
流氷の町・紋別の人たちは氷を活用する


先週に引き続き、北海道紋別のレポートです。

「もんべつ流氷まつり」なんておまつりをやってるくらいなんで、紋別はとにかく氷と雪ばっかりある町なんですが、上手いこと氷と共生しているというか、便利に氷を活用しているようでした。

(絵と文:北村ヂン



流氷をガリガリ砕きたい


先週はウェブマスターの林さんと一緒に北海道・紋別まで行って「もんべつ流氷まつり」の中で行われた「氷柱ガマン抱きつき大会」に参加した様子をレポートしましたが、今回も引き続き紋別のレポートです。


当初は「氷柱ガマン抱きつき大会」の取材をするだけの予定だったんですが、いかんせん飛行機の本数が少ないもんで、その調整のため空き時間がいっぱいあったから他にも色んなところを見て回っていたんですよね。


それにしても紋別は“流氷の町”と呼ばれているだけあって、やたらと氷や雪を利用したオブジェが目につきます。

ちなみにコレは、紋別のもうひとつの特産物「カニ」と流氷とのコラボレーション。……意味はよく分かりませんが。


さらに、いきなりこんなサケのオブジェが置かれていたり……
サケのとなりには温度計が、もうなにがなんだか。それにしてもマイナス10度とは……ひえぇーっ!!(ダジャレ)


さて、せっかく“流氷の町”紋別に来たんだから、とりあえず流氷を見なくちゃはじまらないだろう……ということでやって来たのが「ガリンコ号ステーション」!

流氷がプカプカ浮いた海を普通の船で進むのはムリ、そこで活躍するのが流氷砕氷船。ここ「ガリンコ号ステーション」では、流氷砕氷船「ガリンコ号」に乗って流氷を観に行けるんだそうです。


ほい、コレが「ガリンコ号」です。この写真では見えませんが


この顔ハメに描かれているように、船の先に巨大ドリルが搭載されていて、流氷をガリガリ砕いて進んでいくらしいです。うおお! 多分、ガリガリ砕くことからの「ガリンコ号」っていうネーミングなんでしょうね。


イメージ図

巨大なドリルでグゴゴゴーン! バリバリバリバリッ! ガリンコガリンコ……と流氷を打ち砕くなんて、想像しただけでも震えるくらいカッコイイじゃないですか! 漁をする人にとってはジャマなことこの上ない流氷なんでしょうけど、ひとたび観光資源として考えるとこんなにいい売り物はないでしょう。


ちなみに、ちょっと見づらいですがコレが船の先端に取り付けられたドリル! ビックリするくらいデッカイわグルグル回ってるわで期待感がグングン高まります。

さあ、その巨大なドリルでガリンガリン流氷を砕いてくれッ! ……と思ってたんですが。


この日は肝心の流氷が全然なかったんですよね、ザンネン。


寒そうな冬の海を進む船ってのもなかなか趣あるんですけど、やはりガリンコ号というからには流氷をガリンコしてくれないと……、虚しく回転するドリルも悲しいです。

そんなことを思いながらボーッとしていたら、操縦室の中にいた船長さん(?)が


……と、誘ってくれました。

えっ、いいんですか!? 嬉しいッ!

まあ、操縦室くらい見せてあげないと泣いちゃうんじゃないか……というくらいボクらが悲しい顔をしていたのかもしれませんが。


ドーン、こちらがガリンコ号の操縦室です。ちょっとテンションが上がってきましたよ。


レーダーっぽいなにかが表示されたモニターや


色んな計器やボタン類。メカメカしくもあり、懐かしい雰囲気もただよっています。


あれ、このモニター。画像を表示してるんじゃなくて、画面に写真を貼ってますよね?


もったいないからモニターを写真立てとして使う、という感覚はよく分かりませんが


ん、これはなんの機材かな? ……と思ったら。


ただのCD / MDプレーヤーでした。ベンチャーズのMDが置いてあったので「お好きなんですか?」と訪ねたら。

「イヤ、別に好きってワケじゃないんだけど……好きじゃないんだけど、たまに聴くんだよ」と、なんか恥ずかしがってました。

そんなに恥ずかしがらなくてもいいじゃないですか、ベンチャーズ、ボクも好きですよ! 厳冬の海を進みながらベンチャーズ聴いたら不思議な気持ちになりそうですけど。


おっと……!?


こ、これは……タッパーでは!?


自爆ボタンとかもカバーで覆われてたりしますもんね。……しかしそれの代わりにタッパーか。

ちなみにこのボタンを押しちゃうと船の全エンジンが緊急停止してしまうようです。でもそう言われるとちょっと押してみたくなっちゃいますよね。


そうこうしていたら、また船長さん(?)は外にいるお客さんを誘いに行っちゃいました。


当然、その間は操縦桿はフリー状態。い、いいのか? それとも操縦はボクに任せたってこと!?

あの巨大ドリルをしても砕けるのは厚さ20センチくらいの氷までなので、流氷がある時はデカイのを避けるために繊細な操作が必要とされるのですが、流氷がない時なら多少ほうっておいても大丈夫。……とのこと。

流氷がない時は、その分退屈しているお客さんを楽しませないとってことかもしれないですね。


ちなみに、さっきから流氷がないない嘆いてましたが、帰りによく見たらチケット売り場に「本日は、流氷をご覧頂くことができない」とちゃんと書いてありました。しかも流氷が見れない日はちょっとチケットも安くなってるんですね。


さて、ガリンコ号の航海もいよいよ終盤です。


最後、サービスということなのか、港の近くの流氷がたまっている場所にわざわざ行ってくれました。


やっぱり、ガリンコガリンコ砕くってほどの大きさではなかったんで、あまりドリルは活躍出来てませんでしたが、ちょっと流氷気分は味わえましたよ!


ちなみに夏場はガリンコ号に乗って釣りを楽しむことが出来るそうです。「手ぶらで来ても大丈夫だぁ〜!」のメッセージは、どうしてもあのコント番組を思い出しちゃいますね

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