僕にとって富士そばといえば、酔って帰る途中でカツ丼を食べたくなる店だ。しかし、 近年とみに食が細り、丼1杯をなかなか完食できない。 今回は、そんな富士そばを「食べ放題の店」と思いこんで訪問。どれだけ食べられる か、代金はいくらになるのか、を検証してみた。
(石原たきび)
富士そば新宿西口店
料理サンプルと券売機を見るに、メニュー数は相当多い。また、富士そばは店舗によって個々にオリジナルメニューを出していることでも有名だ。
店頭でじっくり考えた末に、僕が下した決断はこうだ。
ミニばかりで恐縮です。残すのはもったいないので、これがギリギリの攻防なのだ。たくさん食べられるよう、味や食感がバラエティーに富むようにも計算した。
厨房に食券を出す。中ではかんじのいいおばさんが2人で切り盛りしている。
待つこと数分。「ミニひれかつ丼セット、ミニカレー、春菊天の方〜」と呼ばれた。
このクリエイティブな組み合わせに数人の客が顔を上げた。
ずいぶん長い時間をかけて完食した。奇しくも、年の瀬に2009年最大級の満腹感を味わうことになった。どれもおいしかったが、カレーはちょっと甘いかな。 なお、代金の合計は840円。微妙な金額だ。少なくとも僕にとっては、「富士そば食べ放題」が1000円でも元は取れないことがよくわかった。 ちなみに、この後で忘年会があったんですが、ひとくちも手をつけられなかったうえに、大好きなビールですら1杯飲むのがやっとだった。満腹だとお酒を飲みすぎない。
これが今回の挑戦で得た一番大きな収穫でした。