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ロマンの木曜日
 
広東語版「東京ガイド」風まち紹介


 

先日仕事で香港・マカオに行ってきました。香港のウマメシとマカオの過剰電飾に後ろ髪をひかれつつ帰ってきたんですが、帰りに広東語版の「東京ガイド」を買ってみました。

これが読んでみると面白いんですよね、漢字で意味がうっすら分かるだけに。そして外国人が気になるツボが分かった気になったんですよ。海外からのお客を呼びたい街の人は必読!かもしれない。

大坪ケムタ



東京のオススメスポットのツボ、それは…

旅行の最終日、朝8時の飛行機で帰らなきゃということで朝4時起き→香港国際空港に直行。とうぜんそんな時間ですので、おみやげ屋的な所はほとんど開いてなかったんですが、ちょうど本屋がシャッター開け始めてたのでチラリと物色。

国際空港だけに世界各国の旅行ガイド的なものが多いんですが、ある意味海外でなければ買えないこういう本を買ってみました。


香港の東京ガイド本です。


シリーズで日本だと九州・北海道・京都大阪なども。


「東京食玩買終極天書10〜11全新update版」というタイトル。「終極天書」ですからね、日本語的ノリで言えば「アルティメットマニュアル」とかそんな感じでしょうか。たしかに書店で並んでる中では厚め(500ページ強)&派手め。さらにupdate版という文字で分かるとおり、内容も2010〜2011年モデルな最新版。


今年オープンしたお店もしっかりフォロー。


基本的には日本のガイド本同様にお店紹介がメインなんですが、「ああ確かにこういうこと知ってると便利だよなあ」といった、カユい所に手が届く的情報がけっこうしっかりしてる。たとえば、


500円で食えるぜ!な「連鎖店」。もちろんチェーン店のこと。
24時間遊べるぜ!スポット。たしかに漫喫は教えてあげたい。

ブランド品の価格比較。香港人はたしかにオシャレさん。
使える薬リストも。マツキヨも紹介されてました。


ちなみに紹介されてるスポットは新宿・渋谷・原宿・池袋・青山・恵比寿・代官山・銀座・浅草などなど。自由が丘や下北沢・お台場あたりまで押さえてあるところなんかホント国内の東京ガイドと変わらない。


ただ、若者向けぽい感じにしては巣鴨と
神保町は意外な気も。


ただ、ひとつだけ日本のガイド本に比べて「紹介がアツいな〜」という点があった。それは、やたら芸能人スポットにこだわるところ。まぁ確かに「芸能人××オススメスイーツ!」みたいなのは日本も嫌いじゃないですが…。


こういう特集ページは分からなくもない。


ドンキホーテを宇多田ヒカルと絡めたり
一見分かりにくいですが浜崎あゆみ。

福山も紀香も行っている!
キムタクもブッキーも!


こんな調子でかなりのショップ紹介が芸能人絡みで書かれてるのですよ。たしかにわざわざ日本まで旅行に来ようっていうんだから多少の興味はあるだろうけども。

役者・タレントの個人名以外にも、おすすめスポットにこんな表記もちらほら。


ドラマの舞台ということで紹介。
猪木よりもドラマの方が知名度が!


日本人なら誰でも知ってるアントニオ猪木、それもガイド本的にはドラマの撮影場所に…。例えるなら「ベルサイユ宮殿」を歴史はおいといて「『ベルサイユのばら』の舞台」として紹介するようなもんか。

まぁ海外、特にアジア諸国では日本のドラマも放映されてたりするので、こういう紹介の仕方もあるんですねえ。ちなみに自分が行った時には速水もこみちの『絶対彼氏』が放映されてました。

なるほどなー。香港の人たちは日本に来る場合は「あの芸能人がここに!」とテンションを上げてくるわけだ(ガイド本のみで勝手に解釈)。ならばどんな地味な街だろうと「あの芸能人がここに!」と書けば来てくれるんじゃなかろうか。ということでガイド本に書かれなさそうな街に芸能人を絡めてみましたよ、強引に。


中国のガイド本だけど上野はパンダ押し。

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