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ちしきの金曜日
 
23区滝めぐりで音姫を作る


録音だ

おじいちゃんウォッチングに来たわけではなかった。滝の音を録音せねば。(クリックすると滝の音が出ます。絵は動きません)

音が出る写真みたいな風情でお楽しみください

気になるのはカラスの声である。これを音姫として使うと個室からカラスの声が聞こえてトイレの音どころではなく目立ってしまう。なんだかカーカー言う人が入ってる!と騒ぎになるかもしれない。

もうひとつ気になるのは滝の勢いがあるため、バチバチバチという勢いある水の音も混ざっていることである。どちらかというとそれはトイレの中でごまかしたいほうの音に近い気がする(表現に気を使って書いてますよ)。

 

滝じゃない音がいいんじゃない?

滝は勢いよく水が落ちるのでトイレ的な音が混ざってしまうのかもしれない。この程度のせせらぎではどうだ。

あ、こっちが正解かも。これは音姫っぽい。さわやかだ。滝の音は音姫にあってないのかもしれない。

いや、もっとなにもかも聞こえなくしてしまうぐらいのドドドドという滝の音ならばそんな心配は不要かもしれぬ。ドドドドを目指して次の滝に移動する。

 

世田谷・成城

喜多見不動という神社に滝があるらしい。住所は高級住宅地、世田谷区成城である。滝目当てではじめて成城学園前の駅を降りたが、駅前にほんとうに成城石井があって驚いた。

都立大前に都立大がなかったり(そもそもそういう名前の大学が今はない)、マジソンスクエアガーデンにマジソンバッグが売ってないことに慣れていたので逆に新鮮である。

ほんものだ

成城の街は予想以上に高級住宅地だった。変わった自転車に乗っているひとがたくさんいた。ほかにも

わたせせいぞうギャラリーがあったり

メガネのパリミキがParisだったり

とても滝があるとは思えない雰囲気だった。ドドドドドはあるのだろうか。

10分歩くと喜多見不動の滝があった。こちらです。

喜多見不動の滝

滝だ。

どう見たって滝だ。

滝の上には不動明王像があった。かつて高尾山で滝に打たれたときも不動明王があり、滝に打たれているあいだ不動明王と言うように指導された(「高尾山で滝に打たれる」)。滝といえば不動明王らしい。

ちなみにあの滝行の後日、上司に「稟議書を書くような仕事と滝に打たれるのはどっちがいいか」と質問され、滝と即答してその後の僕のキャリア形成を決定付けることになった(上司はやんわりとデスクワークをやるように言いたかったらしい)。

それも含めて滝行の成果だろうか。


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