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ロマンの木曜日
 
メンコ必勝装置を夢見て

仕掛けを考え直す

先ほどの装置のどこがいけなかったのか。

そんなの言うまでもなく最初の設計から間違いだらけだったからだ。 そこでこういう風に設計し直すことにした。


ひっくり返らせる力を磁石から紐に変更。

この時点ではいつも完璧だと思いこんでいる。

直接糸でひっぱるというかなり力技。 磁石を使った前の仕掛けに比べたらだいぶみっともないが、 もうそういうのいい。ひっくり返ればそれでいいから。


糸は目に見えるから安心する。

醸し出される小細工感。
そんなことはいままでに何度もした。

 

動かない

これで完成なのだが、メンコを投げつけてみてもなにも動かない。 ブゥッとモーターが頑張る音だけがする。


これは写真ですが動画でもまったく同じです。

糸が引っ張られてはいるので巻き取り装置は機能している。 だとしたら問題はなにか。短く結んだ部分に引っかかっているからか。

じゃあこういうのはどうか。


もうめんどくさいので手書き。

要は箱とメンコを結んだ部分をなくしただけ。 これならひっくり返らなくても、引っ張ることはできるはず。



うん、引っ張れた。引っ張れたけど、引っ張ってどうするのか。 ある意味ひっくり返す以上に超人的な現象ではあるけど、求めていたいのはこれじゃない。コレジャナイメンコ。

考えた仕掛けがあまりにうまくいかず、うっかり自分を見失ってしまった。


この力を利用するのだ。

定規でビヨンする

やっぱりひっくり返す快感を味わうのに、磁石や糸を使うのはちょっと地味だ。 どうせなら火薬で爆破ぐらいの勢いが欲しい。でもそれでは死んでしまうので、ビョーンと飛ぶ、 ぐらいのがいい。

そこで思い出すのが、小さい頃流行った定規を使ったカタパルト。定規の端に消しゴムなどを乗せて しならせることによりビョーンと飛ばす遊びだ。

それを利用して、次はこんなのを考えた。


設計図。

これが定規カタパルトをヒントにして考えた、メンコを吹き飛ばす装置の仕組みである。 威力が増しそうだから先端にバネも付けてみた。

そしてこのとても大人が描いたとは思えない設計図から分かるとおり、 ここまでの失敗続きでとても疲れて投げやりになっている。


実物も設計図と違わぬ間抜けさ。
定規に引っかけたモーターが回転してしならせることにより、定規がバイーンと飛び出す。

見た目とか最初からどうでも良いと思ってます。

自由研究でこんなの作ってきてクラスの笑いものになってるやついた。

自分は超無難にアサガオの研究とかやってそういうのから逃げていたので、 いまクラスとは比べものにならない数の大人にこれを見せているのは、大人の勇気といっていいかもしれない。 知恵はまるでないけど。




やった!うまくいった!うれしいので動画を二つ連続でおいてしまったが、 同じものではないので両方見てください。

この後も何度も試してみたけど、ほぼ100%メンコはひっくり返った。

これをもって完成としていいよね?うんいい!と自分内問答でOKが出ましたので、 これで完成です。


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