6月に書いて好評だった「東京で美味しい餃子を食べ歩き」から3ヶ月。また美味しい餃子を食べ歩いてきました。
今回もデイリーポータルZっぽくない直球なグルメレポートをお楽しみ下さい。
(松本 圭司)
新橋から出発、そして早くも想定外
まず最初は新橋の「玲玲」。土曜日の昼に待ち合わせをして向かってみると・・・シャッターが閉まってました。ありゃ、休み?ということで移動、移動、銀座へ移動。あとで調べたら11時半〜の営業だったみたいです。左の写真を撮ったのは11時だったので、ちょっと早かったのかも。
しかして、銀座のお目当てのお店は大行列。行列くらい並べよ!と言う感じですが、3人とも行列に並ぶのが嫌いなのでスルー。八重洲の奉興楼を一軒目と定めたのであります。
以上、冒頭からいきなりの余談。
餃子老店 泰興楼(たいこうろう) 八重洲本店
新橋から銀座を経て八重洲へ。八重洲ってのは東京駅のすぐそばですよ。東京は駅と駅の間が短いから三駅くらいならすぐ歩けちゃいます。
まずは瓶ビールを注文。それから焼き餃子、蒸し餃子、エビ蒸し餃子という攻撃。餃子のジェットストリームアタックやぁ。
焼き餃子 4個 777円
まずは焼き餃子。メニューに書かれてた値段は740円だったけど、実は消費税が外税になってたので実際は777円。スリーセブン価格です。
1個当たりは194円。前回紹介した新北海園の焼き餃子は1個156円だったんで、それよりも高級って事ですな。
まず、デカイ。どう見てもどう食べてもデカイ。あまりにデカくて食べにくいほど。中身は豚肉の旨味がたっぷり出ているスープで満たされていて、流石1個でドンタコス二袋分、という高級な味だった。皮の焦げ部分はパリパリと香ばしく、白い部分はモチモチ。うむ、認定。なんの?
蒸し餃子 4個 777円
お次は蒸し餃子。やっぱり777円なのですごい。800円あったらファミレスでハンバーグ(ライス、コーヒー、サラダ付き)とか食べられちゃいますね。
餃子自体は焼き餃子と同じ。皮は大きさの割に薄いので、箸で持つと破けてしまいがち。焼き餃子よりも皮がモチモチしていたが、個人的な好みでは焼きの方が好きだと思った。
この餃子は、皮が薄めなので蒸すよりも焼いた方が美味しいように思う。皮がもっと厚ぼったいなら蒸し餃子もアリだと思う。
エビ蒸し餃子 4個 882円
4個882円なので、つまり1個220円だ。凄い。この4つだけで、マクドナルドのハンバーガー約9個の価値があるのだ。料理の宝石やぁ〜。
焼き餃子や蒸し餃子と比べると小さい。だのにー、値段はー、いちばーんたーかいー♪裏側のヒダが非常に美しいのも特徴だろうか。
餃子に歯を立て、力を込めると歯先がエビに触れた。プリ。強く押し返す弾力を断ち切り歯を進めるとまたエビにぶつかった。プリプリ。どこまで行ってもエビでエビで、エビだらけだった。
あ、これなら1個220円するわ。
エビの旨味と甘味が強く、小さいのに満足感を感じる餃子だった。これは良いものなので100個くらい食べたいけど、すると22,000円掛かる計算になる。うん、無理。
秦興楼 最寄り駅:JR東京駅
銀座 天龍 池袋東武店
冒頭で行列にめげてパスした銀座天龍。実は池袋にもあるってんで、池袋に移動しました。場所は、東武デパートの11階。少し並んでたけど、銀座本店の、並ぶ気が萎える行列と比べたら無いも同然です。
10分ほど待って店内へ。餃子とビールを頼んで待つこと5分。待望の焼き餃子が運ばれてきた。
焼き餃子 6個 770円
これもやっぱり大きな餃子。Kさんは大きい餃子がお好きな様子。1個当たりは128円。泰興楼と比べると随分お安くなった。
色々といい評判を聞いてきたのだが、これまでに紹介した餃子の名店と比べると、普通レベルかなと思った。見た目は大きいのだが、皮と餡にスペースがあり、ちょっと見かけ倒しという感想も。裏側の合わせ目に隙間があって、餃子汁が漏れてしまっているのももったいない。
皮は、蒸しが足らないような固さが残っていてこれまた残念。銀座本店だったらもっと美味しかったのだろうか。今度は銀座の方に行ってみたいと思った。
銀座天龍 最寄り駅:池袋駅または銀座