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フェティッシュの火曜日
 
『くにたち』と『こくりつ』を見分けたい

 

くにたち vs こくりつ

『くにたち』と『こくりつ』を比べてみれば、その判別法について、なにかしら見えてくるものがあるのではないだろうか。近い表記で『くにたち』と『こくりつ』の両方が存在する施設を探してみた。

 

国立メディカルセンター vs 国立がんセンター

前者は『くにたち』、後者は『こくりつ』である。同じ医療系のセンターで、名前がよく似ている。

ちなみにこの二つの施設、「名前が似ている」というのが選んだ理由の100%であって、当地で有名な場所かどうかは知らない。


 ■外観

『くにたち』:高級住宅地でもある『くにたち』の土地柄を反映してか、医療施設というより高級マンションのよう
『こくりつ』:大企業の本社ビルのようだが、れっきとした病院である

『くにたち』のほうは、周囲に多くあしらわれた観葉植物が、よく手のかけられたこぎれいさであることを感じさせるメディカルセンター。いっぽう、『こくりつ』は地上19階、地下3階建ての高層ビルである。

この調子でいろんな切り口から比較してみよう。

 

 ■病院機能

『くにたち』:ひとつの大きな病院ではなく、内科、眼科など、7つのクリニックが集まった医療モール
『こくりつ』:内科、消化器科、整形外科など、24の診療科を持ち、合併症も含めてトータルにガン患者のケアを行う

 ■食堂

『くにたち』:テラス席のあるおしゃれなカフェを併設
『こくりつ』:最上階は食堂となっており、窓からは隣接する築地市場を一望

 ■付属施設

『くにたち』:薬局も完備
『こくりつ』:研究所も完備

明らかに比べる対象が間違っている気がするのだが、名前だけで選んだので、それも納得である。

とにかく医療系の「国立なんとかセンター」に関しては、「おしゃれな方が『くにたち』、デカイ方が『こくりつ』」と覚えておけば間違いないことがわかった。

 

 

くにたち図書館 vs 国立国会図書館

どちらが『くにたち』かわかるだろうか。名前だけではぜったいにわからないと思う。わかった人、ちょっと黙ってて。


 ■立地

『くにたち』:市内7カ所に点在。中央図書館は大きな公園の一角にある
『こくりつ』:国会議事堂のすぐ前。

 ■休館日

『くにたち』:休館日は火曜日
『こくりつ』:休館日は日曜日

 ■わかりやすさ

『くにたち』:ひらがなで書いてあるので『くにたち』とすぐわかる
『こくりつ』:国会とついているので『こくりつ』とすぐわかる

違いとしては立地と休館日があげられるが、そんなの覚えなくても名前だけでわかるので、この比較自体かなりどうでもいい感じである。

 

音大以外はだいたい『こくりつ』でいい

「見分けたい」というタイトルながら、丸2ページ、全体的に見分ける気の感じられない記事になってしまった。ごめんなさい。しかしこれには理由があるのだ。

取材前、『くにたち』市って何があるのだろう、と思ってネットで調べた。その時点で、「普段の会話に出てくる『くにたち』は国立音大くらいだ」ということに気づいてしまったのだ。いままで悩んできた「国立科学博物館」や「国立西洋美術館」、以下もろもろの日常会話に登場しそうな「国立」は、現地を訪れるまでもなく、全部『こくりつ』なのである。

これまで、僕が「国立」の2文字に対して必要以上に感じていた緊張感。それは『くにたち』のせいではなく、ただ単に、僕が東京に対していまだに肩の力が抜けてないだけ、という気がしてきた。

「国立」と対峙することで発見したのは、7年目にしていまだに「おのぼりさん」の自分であった。

 

 

 
 

 

 
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