この記事をお読みの男性、ご自身の履いているズボンにタックはいくつ入っているだろうか。女性の場合は、家族や友達の男性のズボンを確かめてみてもいい。
おそらく多数派となるのは、ノータックではないだろうか。特に若い層では、最近はそれが主流のようだ。
現在ではノータックが一般的にかっこいいというか、無難なズボンなのだと思う。しかし、タックの数とかっこよさの関係は、時代によって違ってきたようなのだ。
今回はそうした問題に終止符を打つべくパンツを開発してみました。
(小野法師丸)
あるゴルフ選手からのインスピレーション
ズボンに入っているタックの数。ノータックが多いのかもしれないが、中にはワンタック、あるいはツータックという方も結構いるのではないかと思う。ただ、そこまで止まりだろう、とも同時に思う。
タックの数はせいぜい2つまで。私はそう思いこんでいたのだが、ある日ネットでニュースを見ていて驚いた。
プロゴルファーの池田勇太選手を取り上げた記事だ。なんでも、23歳の若さに関わらず、ファッションが昭和テイストなのだそうだ。
そのスタイルの要となるのがスリータックパンツ。90年代は中年世代に人気があったそうなのだが、現在ではほとんど見られなくなっているらしい。そんなスリータックパンツを若い選手が履いているということで話題になっているのだ。
そしてその活躍とともになのか、新しく発売することとなったスリータックパンツには注文が殺到しているとのこと。
いい話だと思う。私もこの流れに乗り遅れたくない。
ただ、タックが3つも入ったパンツなんか売っているのを見たことがない。ならば自作すればいいのだろう、ということで、イトーヨーカドーに行ってズボンを買ってきた。
タックをあとから増やすことでウエストが詰まることを想定し、普段履くズボンよりもかなり大きなサイズを選択。ちょうど安売りになっていて1000円で買えた。
色をはっきりとした言葉で言い表すのは難しい。薄い水色のようなグレーのような…。ダークグレーや黒といった無難な色を避けて、前時代感を出そうとしたのはいいが、履きこなしがものすごく難しい色だと思う。
標準で設定されていたのはツータック。ピッと折り目正しく、スカッとした熟年世代のかっこよさだ。
ベルトで締めてずり落ちないようにしていたのだが、外してみるとかなり余裕があることがわかる。このウエストの余っている部分を全てタックに変えてしまおう、というわけだ。
さて、ここからタック増殖工程に入るのだが、私にはどうやったらいいのか見当もつかない。具体的な作業は洋裁を趣味とする妻にバトンタッチである。
数日前からおみやげにケーキを買っていったりして依頼しやすいムードを作っておいたためか、嫌な顔をすることなく手伝ったくれた。直前に頼むのではなく、しっかりと助走をつけておく。7年目に入った夫婦生活で学んだことだ。
作業開始から一時間半ほど経っただろうか。「できたわよ…」の声がかかった。
ついに「極限タックパンツ」の誕生である。
…と書いてみたが、どうもこの写真ではその全貌が伝わりにくそうだ。もう少しディティールに迫ってみよう。