このフェスはもともと、「本の家」という古本屋を高遠でやってらっしゃる斉木さん、そしてライターの北尾トロさんらお仲間3人で始めた活動の一環ということである。斉木さんは、以前は東京の西荻窪でブックカフェをしていらしたが、縁あって高遠に移住し、日本に初めての「本の町」を作ろうと、地元の方々と頑張っておられるのである。
ヨーロッパに点在するという「本の町」。本好きの集まる町。斉木さんらのイメージするのはそんな場所。だが私は、その海外での本の町の様子は写真で見て知っていたが、高遠でのイメージがはっきりとは描けてなかった。
しかし実際、街中をゆっくり歩いてみると、ああそういうことかしらと、じわじわと沁みるようにわかる気がした。 |