フェスも終わり、今はもう通常の高遠に戻っているはずである。本棚も一旦撤去。いずれ日常の場で使われる日のため、倉庫で待機中だ。
フェスは地元の方々にも評判がよく、また来年という声をもらっているとのこと。私も実際、町なかで聞いた。「桜の季節でなく、こんなに通りに人が、それも若い人がこんなにいるなんて初めてだわ」という声。
「本の町」を作り上げる動力として、定期的にフェスは実施していきたいそうだ。やった!また絶対来よう。
フェスもやるけれど、大切なのは地元と一緒に、日常に根付かせることだと斉木さんは言う。それが本来の「本の町」構想だからだ。
今回のフェスで、高遠と本が身近に感じられたのは、そういう姿勢がにじみ出ていたからだろう。正直うらやましくもある。人通りのめっきり少なくなった自分の故郷を思い出し、歯がゆく、もどかしいような気持ちがしたのだ。
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私の夏は高遠で終わりました。 |
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