呼び鈴を鳴らすと小指防衛研究者の松本さんが出てきた。房総なまりで、語尾が「ぺ」になっている。僕も房総出身だが、東京にいると房総弁を忘れてしまうので懐かしい。
小指防衛研究の松本さん(以下小指研)「よく来たっぺ、はや上がれさー(よく来たね、早く上がりなさい)」
房総弁の訳をいちいち書くのは読むのも書くのも大変なので、以後は標準語で書く。
この記事を書いてる松本(以下筆者)「こんにちは、今日はよろしくお願いします」
小指研さんでは、10年前に小指をぶつけて小指がもげそうになったのをキッカケに、小指を守る研究をしているのだそうだ。そうか、もげそうになったのか。そりゃ大変だ。
小指研「じゃあ早速小指を守るための研究をしていきましょうか」
筆者「ん?研究を、していく?ですと?」
小指研「ああ、話してなかったっけ。小指をぶつけてもげそうになったのは10年前だけど、研究所を作ったのは3日前なんですよ」
筆者「え、3日前」
小指研「そう、3日前」
筆者「去年の3日前ですか?」
小指研「いえ、今年の3日前。具体的に言うと2009年8月16日」
筆者「さようならお疲れ様でした失礼します」
小指研「待て待て待て待て」
筆者「いやいやいやいや。だって3日前じゃ、まだあんも研究してねーって事だっぺおー」
小指研「そりゃそうだっけんがおー、オラと一緒にやんべーよー。(そうりゃそうだけど、僕と一緒に研究しましょうよ)。」
あ、房総弁漏れた。
小指研「だって小指を守るために来たんでしょう?世界中の恵まれない小指のために頑張って研究して記事にしましょうよ」
筆者「うーん」
小指研「ホラ、小指を守れるようになるとモテますよ」
筆者「マジですか」
小指研「マジです。モテモテですよ。寄せてくるOLとか女子大生の波を抱いては縦四方固め、持ち上げては一本背負いですよ」
筆者「フムフム、そいつはすごいですね」
小指研「すごいでしょう。ほら、研究したくなった。小指を守ってモテましょう!縦四方固めし魔性!」
筆者「そうし魔性!」
こうして小指防衛研究が始まった。
※説明するのも野暮だし恥ずかしいから説明したくないんだけど、僕の事を知らない人も読んでるだろうから書いておきます。今回の記事は、筆者が小指研の人も演じる、「脳内小芝居」で展開します。なので、小指研ってのは無いし、出かけてないし、撮影してるのは筆者の家だし、小指を柱に何度も打ち付けて痛がってるのも筆者です。 |