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土曜ワイド工場
 
ムクドリの群れは宇宙の夢を見るか

これからバスでまたムクドリを探しに行くわけです。

宇宙じゃない、ムクドリだ

「ちゃんと取材申請してくれたらもっと中まで案内できるんだけどさ、ごめんね、今日はこのくらいでいいかな。」

市川さんに連れられて2時間くらい施設見学をさせてもらった。正直とても楽しくて、これを記事にしてしまおうかとも思った。

しかし帰り際、市川さんから有力な手がかりを聞いたのだ。

「ムクドリは夕方にならないと飛ばないよ。それでさ、シャトルが退役したらさ、次はソユーズでみんな宇宙から戻ってくるわけ…、でさ、そのときに大気との摩擦が・・・」

よくわかった、ムクドリは夕方にならないと飛ばないのだ。


で、結局ムクドリはどこに飛ぶのだろうか。市川さんに聞き忘れたので近くの交番で聞いてみた。


困ったときの警察頼り。

--すみません、ムクドリの調査をしているんですが、このあたりで群れになって飛んでいるの見たことありませんか。

「ああ、ムクドリね。見たもなにもこの真上をぐわんぐわん飛んでいますよ、毎日。」

ぐわんぐわん・・・。

警察の方が言うには、このあたりの街路樹に一時期ものすごい数のムクドリがいたのだとか。それはもう鳴き声で街が支配されるほどだったという。

「でも行政の対策で、町中にスピーカーが設置されたんですよ。トリがきたら大きな音を出して追い払うんです。」

このおかげで今ではかつてほどの被害は出ていないという。

「それでも朝晩はやっぱり毎日飛んでますよ。今日もこれから来るんじゃないですかね。」


ムクドリに注意、の看板と、上についているスピーカーから鳥の嫌がる音を出す装置。

このあたり、かつてはムクドリの糞で真っ白になっていたのだとか。今ではこんなにきれい。

ムクドリは朝早い時間か、夕方遅い時間に決まって飛んでくるのだという。

警察の人はいとも当然のように話していたが、実際大発生しているムクドリの群れを目の当たりにしたらたぶん感動するんじゃないか。アフリカで見るフラミンゴの群れみたいに(見たことないけど)。

現在午後5時。そろそろではないか。

高まる期待に不安はもうない。


言われたとおり交番のすぐ裏で待ってみることにした。

ん?

え?

なんだ、おい。

ビルの後ろの空をなんだか黒い煙のようなものが通り過ぎたような気がした。煙はうねりながら自由に形を変え、徐々に大きく濃くなっていく。

煙?

ちょっとまて、あの煙みたいなの、もしかしたら鳥じゃないのか。

そう考えると急に怖くなってきた。


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