紀州鉄道の魅力その5 乗ると楽しい
なんだかすごく当たり前のようなことを書いているが僕は歩きたいと思ってやってきたのだ。実際に歩くとすごく楽しかった。満足して帰路につく。もちろん帰りは電車に乗って帰るのだ
それがまた楽しかった。
終着駅の西御坊駅。駅だぞこれ。
知らない間に好きになってた紀州鉄道
来た頃にはそんなに興味のなかった電車。見守りながら一緒に歩いた紀州鉄道、終着駅に着くころには乗ってみたくてしょうがなくなっていた。(疲れたからじゃなくて)
待ちに待った電車がやってきた。離れた所を走っていた電車が今僕の前に。足を踏み入れるとミシッと床がきしむ。
見慣れた客席の並びにレトロな運転席。窓が全開なので心地よい風が車内をめぐる。あぁ、気持ちいい。
ジョウロで入れているのは水道水。逆から読んでも水道水。
ウキウキしながら発車を待つ。すると運転手さんがジョウロで電車に何かを入れ始めた。
僕「なにしてるんですか?」
運転手さん「何って、水入れよんよ。ほっといたら漏れてもうてね、一日三回はこうやって水入れたらなアカンのじゃわ」
喉渇いたから水飲んでるみたいな感じで言っている。それを聞いた僕もこんだけ暑かったらそりゃ水ぐらい飲むわなぁ。と思ってしまった。
あれ?電車ってそういうもんだっけ?それを納得させるものが紀州鉄道にはある。手間のかかる子ほど可愛いもんだ。
車窓の眺めが今日のまとめ
車窓から見えるはこんな景色。
そしてゆっくり走り出し、ガタンガタンと大きく揺れる。普通の電車よりも揺れるのだが大きくゆったり揺れるのでそれが全然苦にならない。むしろリズムに乗っているかのようで心地良くも感じられる。
あ、写真撮ってる
ふわーっ、ふわーっっと体を揺らしながら過ぎゆく景色をぼーっと眺める。初めて訪れた土地なのに景色すべてを知っている。ちょっと前に歩いた記憶がよみがえる。
あ、あの犬まだいるかな?
もうすぐ笛看板があるぞ。
ここで写真撮ったなぁ。僕もああいう風に見えてたのかな。
いきなり電車に乗っていたら出来なかったであろう目線で景色を見れる。1時間半かけて歩いた道のりを8分という短い時間で振り返る。
楽しい時間は短いもので。実際短いが。
ゆったりとした濃密な時間をかみしめているとすぐに着いてしまった。もうちょっと乗っていたいな。と思ったがこれ以上乗ってたら飽きるな。とも思った。このぐらいの短さがちょうどいいのかもしれない。
あー楽しかった、紀州鉄道。
2.7キロという短さからそんなもの必要ないんじゃないかという斜に構えた視点で見に行った紀州鉄道。見てみたら楽しい楽しい。歩くのも楽しいし見るのも楽しい、魅力の項目には入れなかったが始発から終着まで歩けるというのも魅力だと思う。みんなも歩くといいよ紀州鉄道。
そしてここまで読んでくれた人にとっておきの動画のご紹介。
ドアが閉まるのが非常に遅い、閉まりきらずとも構わず走り出す電車。そして全く気にしない乗客たち。すごく紀州鉄道らしいなと思ったところだ。一番最後に紹介したのはもったいぶっていたわけじゃなく記事のどこに入れればいいか分からなかったからだ。
今回からはこのポーズシリーズが始まります。(安藤さんバージョン、木村さんバージョン)