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ひらめきの月曜日
 
結成!ダチョウ倶楽部
 

ダチョウという鳥がいる。鳥なのに飛べない、けど走るのが速い、そしてでかい。鳥類の中でも異彩を放つダチョウだが、愛嬌があって惹きつけられる動物だと思う。

改めてあんまり考えたことはなかったが、自分はダチョウが好きなんだと思う。お読みのみなさんはどうだろうか。「まあ、嫌いじゃないけど…」という方は、とりあえず好きということにしておいてほしい。ならばあなたは「ダチョウ倶楽部」に入る資格があるからだ。

テニスの愛好者が作るのが「テニスクラブ」であるなら、ダチョウの愛好者が集うのは「ダチョウ倶楽部」であるはず。

そういうわけで、ダチョウ愛好者による「ダチョウ倶楽部」を結成しました。

小野法師丸



ダチョウ好きの2世代が結集

ダチョウ好きが集まる愛好会、ダチョウ倶楽部。世の中には同じ名前のお笑いグループがあるようだが、調べたところ、そのグループの人たちは特にダチョウ好きをアピールしているわけではないようだ。まぎらわしいが、今回は彼らとはパラレルなダチョウ倶楽部を結成したい。

倶楽部を名乗るからには、自分のソロ活動というのも様にならないだろう。メンバー候補を招集しておいた。


いつもごめんね

両親である。

先日実家に電話した際、「ところでさ、ダチョウって好き?」と質問をして、「え?えっ?ダチョウ?あの鳥の…?うーん、好きとか嫌いとか、あんまり……まあ嫌いってことはないけど」という入会意志を確認しておいたのだ。

ただ、意志はあっても、本当にダチョウ倶楽部のメンバーとしてふさわしいかどうかはよく見極めなければならない。今回はダチョウ倶楽部結成のことは伏せておいた上で、適性を診断するための入部テストとしたいと思う。


リーダー「このサングラス、いいだろ」
リュウヘイ「今日はなんなの?」

倶楽部を結成するに当たり、その中で通じるニックネームをつけておきたい。サークルなどではよくやることだと思う。そこでだけ通用する名前をつけることで、結束を高めるのだ。

まず父だが、小野家の最年長ということでやはり「リーダー」がいいだろう。そして母、そう言えば以前テレビで松田龍平のことを「この子はかっこいいね」と言っていた。そのことを取って「リュウヘイ」というニックネームにしたい。

しかし、2人の入部はテスト前の仮段階。これらのニックネームは正式に与えるのではなく、とりあえず私が心の中で呼ぶだけのものとしよう。

さて、まだ仮とは言えダチョウ倶楽部の結成だ。まずは記念写真を撮ろう。


ポージングがなってない

撮影の呼びかけにも「え?なんで?なんで駅で写真撮るの?」とパッとしない反応。

その表情も不審そう。そうじゃないだろう。楽しくダチョウを愛好する会なのだから、もっと元気にいかなくては。そういうわけで、見本を見せてポージングを指導する。さあ、撮り直しだ。


疑問を残しつつも
とりあえず言われるままに

よし、ちょっとは様になってきただろうか。リュウヘイは「なんなの、これ〜」と言いながら笑いを抑え切れていないが、リーダーは腰が入ってきている。

ところでこの日は7月中旬。日差しの強い季節だ。そのため、母であるリュウヘイを思いやって、こんなプレゼントを用意してきた。


キャップタイプの帽子をリュウヘイにプレゼント
……?

私が「帽子、用意してきたからかぶってみてよ」と言うと、「自分のあるけど」とリュウヘイ。ああ、よく山で中高年のみなさんがかぶっているようなタイプのものだろう。そうじゃなくて、野球帽タイプのものを今日はかぶってほしいんだ。

「いいからいいから」と押し切ると、リュウヘイは不思議そうにしながらも帽子をかぶってくれた。さあ、改めてもう一度写真を撮ろう。


ヤーッ!

リュウヘイの表情がここにきてグッとよくなった。リーダーも釣られていい笑顔だ。

ダチョウ倶楽部のメンバーとして、やはり元気で明るくいてほしい。入部テストの第一関門は突破したと言っていいだろう。では車に乗って、次の目的地に向かおう。


リュウヘイは車中ずっとイモムシの話(最近飼育してる)
目指すのはここだ

向かったのは、茨城県石岡市にある「ダチョウ王国」。たくさんのダチョウを飼育している施設だ。やはりダチョウ倶楽部としては、本物のダチョウに触れることを活動のメインとしたい。


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