正規メンバーになるための試練
茨城のナイスネイチャーを眺めつつ、高速道路を下りてほどなく、目的地であるダチョウ王国についた。そこではいきなり、広々とした敷地にたくさん放たれている本物ダチョウが迎えてくれた。
愛らしい表情と動きを見せるダチョウたち。ここは私も悪ふざけとは別に、心からかわいいと思わされた。リュウヘイもカメラを構えて、ダチョウの写真を連写している。
いい食いつきっぷりだ。やはりダチョウ倶楽部のメンバーとしての素地は十分にある。
さあ、ダチョウを前に、ここでも記念撮影をしよう。
リーダーは駅で撮ったときより、ポーズに気持ちが乗ってきていると思う。本物のダチョウに触れてリラックスしてきたのだろう。ダチョウ倶楽部のメンバーとしてポテンシャルが発揮されてきたようだ。
ただ、どうもリュウヘイの表情が浮かない。
ダチョウに心惹かれるのはいいのだが、ポージングに疑問があるようだ。
そういうことじゃない。疑問なんかもたなくていい。わけがわからなくても、とりあえず明るく元気に、ヤーッという感じでいこうではないか。
気持ちのスイッチを入れ替えるため、帽子を前後逆にかぶってみることを提案した。提案したというより、「なんでなんで?」というリュウヘイをよそに、無理矢理帽子の向きを変えた。
「なんなのよ〜」と言いながらも楽しそうなリュウヘイ。一気にそれっぽさが増し、表情も明るくなったではないか。ダチョウ倶楽部、いよいよ一体感が出てきていい感じだ。
さて、少し移動して売店の方にやってきた。「ここでも写真撮るよー」と声をかけると、私が何も言わなくてもリュウヘイもリーダーもこのポーズを撮るようになってきた。あきらめたのか、突き抜けたのか。ここではよい方に捉えることにしたい。
店内にはダチョウの肉をはじめ、ダチョウ関連商品がたくさん並ぶ。特にダチョウ肉については「ダチョウ肉より美味しいお肉があればお知らせ下さい」と、ものすごい自信の看板も掲げている。
そんなにおいしいというのなら、ぜひ食べてみたい。店内の一角は簡単なレストランコーナーになっていて、いろいろなダチョウ料理を食べることができる。
ダチョウを愛するダチョウ倶楽部としては、一度味わっておくべきだろう。ちょうどおなかが空いてきたころでもあったので、メニューを見て何品か注文してみた。