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土曜ワイド工場
 
秘伝のカエル釣りメソッド、大公開!

池に移動した時の斎藤


ここからは、編集部からのコメントも随時挿入します。
グラフとあわせて雰囲気を想像してみて下さい

 

ここなら鉄板、カエルの釣り堀


ここがカエル池だ。 この範囲に30匹程度のカエルが棲息していると思われる

私が当時通っていた中学校は、統合されて廃校になってしまっていたが、カエル池はまだ健在、カエルもしっかりいる。 「見て下さい!ここなら絶対大丈夫ですよ!」 工藤さんと安藤さんにそう伝える私。これは自分自身を鼓舞する言葉でもある。 12年前、私はここであまたのカエルを釣りあげてきたのだ。

というより、こっそり午前中ここにリハーサルに来て2匹釣り上げたのだ。 だから、絶対大丈夫。遺跡のゴッドハンド教授ばりに、狡猾に下準備をしておいてある。 さっきまでのことは忘れて、ここで仕切り直し。ガンガン釣って行こうじゃないか!


釣れた時のために、カメラもスタンバイ。 でも釣れない
私が午前中に2匹釣ったので、期待大の安藤さん。なのに釣れない

この空気を君たち(カエル)も少しは察してくれまいか。カエルの面にションベンといった風情である

…釣れない。
なんで?!なんで?!疑問は浮かぶが、とにかく今はひたすらピクピクさせるしかなかろう。「疑問を口に出すのはやることをやってからだ」前の会社の上司のお説教を思い出す。その会社は辞めてしまったが。


しかし、しばらく経った時に、安藤さんにヒットがあった。


この緊迫した攻防を見よ!

安藤さんは動画の通り、植物の穂先で釣っている。 聞いてみると、私の手製の竿じゃ全然だめらしい。 (そしてこの時に工藤さんがスパっと手製の竿を投げ捨てたのを見てしまった)

 

釣れない、気まずい


持参してきたカエル図鑑の中に何か手がかりはないか、と探す私。この本はこんなことのために使うつもりじゃなかった
「生き餌とかの方がいいかもしれない!」と言い出して手頃な虫を探す。しかし見つからず

釣り方を見直す斎藤。
気まずくなってきたぞ。



安藤さんには更に2度ほどヒットが出たが、その後はまるで反応がなし。何がいけないのか。

1.ついさっき、ひとりでリハーサルしたら釣れた。
2.工藤さん、安藤さんとやったら釣れなくなった。

原因がどうもこの辺りにあるのではと思うのだが、とても口に出せない。「一体何が悪いのかわからない、困ったな」という態度で通そう。こんな感じの原因不明が、日本中にカエルの数くらい存在するんじゃないかと思う。

 

工藤さんからは、
「斎藤が昔カエルをここで釣っていたというのは、本当なのか」という疑問が漏れ出てきた。今の私にそれを証明するすべはない。
地動説を説いたガリレオも、こんな気分だったのではないか(本当のことを言っているのに証拠がだせなくて、周囲からひどい迫害を受けていた、というのが同じ)。

そんな張りつめた空気の中、安藤さんの子どもが元気にはしゃいでくれているのが、なんとか救いになっている。そして、このカエル池にきて1時間。現状のカエルの様子はこんな感じに私には見えた。


だめだこりゃ

全く釣れない斎藤。
もう、下がりようがないと思っていました、この時は。



この企画、どうしよう。ここからいい方向に向かうのだろうか。ところで、埼玉県のアパートのガス栓が閉まっているかどうかが、急に気になってきた。はやくアパートに帰ってガス栓を確認したい。もしも閉まっていなかったら大変なことだ、カエルにかまけている場合じゃないぞ。


だれか助けて欲しい

と、そんな不穏な空気がマックスに達した時だ。安藤さんの子どもが足を滑らせて池に落ちた。


いや、なんとなくありそうな気がしていたんだが

子どもが落ちた時の斎藤。
グラフスペースがが足りないので継ぎ足して描きました。



写真フォルダを探したら、落ちる寸前の写真があった。いかにも滑りやすそうなところに立ってる
親子で同じ表情の写真が撮れた

「えーと、ちょっと、ブレイクしましょう!みんなに冷たい飲み物、ちょっと買ってきます!」一時、どうでもいい用事に逃げる私。

まったく、悪い夢を見ているみたいだ。しかし、自動販売機でコインを入れてボタンを押すという、ごく日常的な行為が、「これは現実なんだぞ」と冷徹に私に語りかけてくる。ぜんぜん逃げ切れていない。なにをやってももうだめだ。

そして、飲み物を買って戻った、ここから先のことは特筆すべきことはない。(この記事すべてがそうかもしれない)。カエル釣りは、4人全てがゼロという結果に終わったのである。

カエル釣りは、4人全てがゼロという結果に終わったのである。


最後に記念撮影。改めて見返すとこんな写真撮らない方がよかった

楽しい一日でした

今回のカエル釣りが終わった後、工藤さんと安藤さんから「なんだかんだ言って、カエル釣りは楽しかった」というコメントをいただいた。

そう言われればそうかな、と言う気もするし、そうでもなかったような、と思う気持ちもある。よく考えたら、「今日は疲れた」という気持ちが大半の気がする。

そんな気持ちを踏まえた上で、私はやっぱり「カエル釣りは楽しかった」そう言い切りたい。

工藤さんも安藤さんも斎藤も、最終的には同じ感想になった、ということでやはり良い一日だった!と思います。

もう、こんなグラフ見たくないので紙飛行機にした。

そして、本日を総括しての編集部からの感想です。


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