ここからは刻々と変わる斎藤の心境を折れ線グラフで表現します。下準備の段階では、ノリノリでした。
田んぼはちょっと不調
編集部人たちも来て、いよいよカエル釣りがスタートされた。安藤さんは子どもを連れてきている。田んぼを目の前に楽しそうだ。
今日は少しカエルたちの食いつきが悪い。カエルたちは、みな興味を持ってじっとみているのだけれど、飛びつくにはちょっと警戒している、という雰囲気なのだ。
田んぼに来てから30分、まだ誰にもアタリがない。あれ?ちょっと状況がまずいか?ここで、私は全員に前述のコツ「ルアーをカエルの目の前でピクピクさせる」を全員に伝授した。こんなに早く秘伝公開になるとは…全然納得がいかない。むしろ私の気持ちがピクピク揺れ動いている。
さっそくピクピクさせる工藤さん
しかし…みんなに教えても釣れない。たしかにそりゃそうだ。最初っからずっとピクピクさせている私も釣れていないんだから。くそー。なんかガマンしていないか、こいつら。
仕方がない、奥の手だ。(奥の手を持っている自分が好きだ)私が通っていた中学校にある池に場所を移そう。この池、通称「カエル池」と呼ばれていた。狭い人口の池に、カエルがみっしりと生息しているのだ。釣り堀で魚を釣るようなものなので、ここにはあまり行きたくはなかった。でも背に腹は代えられない。プライドよりも結果をださねば。