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ちしきの金曜日
 
JR九州ゲキヤスの旅(前編)

2) 途中で20分間の停車
  〜 熊本⇒宮地

熊本⇒宮地 〜あそ1962 (10:12⇒12:15)

あ: 黒いてかてかした電車の写真見てます。
T: 熊本からはこれに乗りました。
あ: すごいてかり方ですね。カメラでいうところのブラックペイントです。使ってるうちにはげてきてかっこよくなるんですよ。
T: 一便しかないので、これに乗るために長崎駅を朝6:30に出ました。
あ: おお、スルーされた!
T: 横から見た図も見てください。

観光列車「あそ1962」。1日一往復のみ。

あ: リボンかかっていますね
T: リボンがすてき。
あ: カルデラライナーって書いてありますね。カルデラ湖のことですか?
T: 阿蘇山のことでしょう。
あ: おお!車内の様子がすげえかっこいい!

あそ1962車内
あ: でも扇風機ついてますね。
T: 自転車を乗せるゾーンもあるんですよ。
あ: わ!ほんとうだ!ヨーロッパみたいですね。バーもある!
自転車マークのついた車両
暖簾
自転車が置けるゾーン (乗せてる人はいなかった)

T: 自転車乗せてる人は誰もいなかったんですが共用スペースとしてかなり良い感じに使われてました。
あ: こんなバーのある電車乗ったことないですよ。
T: よく考えてみると自転車持ってホームに立ってる人って見たことないんで、そのうち乗せてみたいですね。
車内販売コーナー。
これ買った。
あ:斎藤さん、いいキーホルダー買いましたね。
T: でもこの後乗ったさまざまな車両でも同じように買ってしまったので、結局もの相当な数買ってしまいました。
あ: うちの親父がやっぱり出張に行くたびにキーホルダー買ってきてくれました。
T: 県の形のやつとかですか?
あ: そうです、北海道の形したやつとか。
T: あれ全部くっつけて日本作りたいですよね。
あ: 思えば彼も鉄道とは旅が好きだったんだと思います。死んだみたいな言い方ですが。(まだ元気です)
ここで20分間停車します。
20分って、すごくないですか?

あ: スイッチバックがあるんですか?
T: 知ってます?
あ: 箱根登山電車がスイッチバックで登っていきます。
T: あ、なるほど。先日乗ってましたもんね。(⇒記事
あ: 停車時間20分!
T: すごいですよね、20分停車って。
あ: うちから横浜まで出られる時間です。
T: ここに有名な鉄橋があって、列車を降りてみんなで見に行くんですよ。

客室乗務員のかたが鉄橋まで案内してくれるのでついて行く。
思ったより離れたところに鉄橋はある。
あ: みんな電車降りてついて行っちゃうんですね!
T: しかもけっこう歩くんですよ。
あ: この橋、珍しいんですか?
T: 何がどう珍しいかって説明は忘れましたが、見れば直感的に伝わるかっこよさがあります。
立野鉄橋
あ: 確かにかっこいいですが
T: ですが?
あ:プレートを持って写っている斎藤さんが気になって。
T: 鉄橋のかっこよさを打ち消してみました。
あ: いや、総合的にかっこいいですよ(お世辞)。
T: JR九州の客室乗務員の女性が超親切で素敵でした。

あ: きれいな人ですね。電車観がまたひっくりかえりました。

あ、橋の縦位置の写真、かっこいいですね。

和やかな雰囲気です。
T: で、みんなでひとしきり記念撮影をして戻ってきたら出発です。
あ: それ20分越えちゃうんじゃないですか?戻って来たら電車がいない、とかないんですか?
T: わりとギリギリでした。もしかしたら落伍者もいたかもしれません。で、立野駅を出発するとすぐスイッチバックをします。(見どころ)
あ: 進行方向が前後逆転するんですよね

スイッチバックとは

列車の進行方向を変えて進むこと。登るのが難しいような急勾配なところではスイッチバックにより勾配を緩和させることで登れるようになる。(


スイッチバックの説明をする客室乗務員さん
スイッチバック中
あ: さっきの乗務員さんが説明してくれるんですね。
T: ええ、かなりスイッチバック押し!って感じでした。
あ: 僕も箱根に行った帰りは自転車置き場から自転車出すときに「スイッチバック」って心の中で思いました。
T: 見どころですね。
先ほど走ってきた線路が前方下に見える。
T: その後は、車窓からの眺めです。
車窓からの眺め
あ: これは霧ですか?
T: 雄大な阿蘇の大草原が見られるはずなんですが、実際の車窓の眺めは動画でご覧ください。
何も見えない。 (が、不思議と楽しくて仕方がない)

あ: 乗務員さんの声が想像と違いました。
T: (あ、景色の感想がない!正直に言ってくれていいのに…)

あ: 乗客全体のトーンがつかみかねるのですが、やっぱりみんな前日寝られないくらい楽しんでるんですか?
T: 意外とカップルが多かった気がします。カップルにとっては列車の比重はそこまでじゃないのではないかと・・・
あ: そういう客を見ると斎藤さんとしては許せなかったりするんですか?「おい、もっと列車を楽しめよ」と。
T: そんなことないですよ。なごやかな時間を共有させてもらってることに感謝してました。

旅のパンフレットもある。これがまたいい感じ。
車内には昭和30年代のCMが流れている。
あ: ピースですね。
T: もうカップルにやきもちを焼くような年齢でもありませんから。
あ: え!僕はいまだやきもち焼きますよ。「その手を離せ!」とか思います。
T: むしろ、素敵な女性を見ると 「息子にはこういう女性を嫁として連れてきてほしい!!」 って思います。
あ: 一世代越えていますね。
T: 安藤さんは思ったこと無いですか?
あ: いや、今のところないですね。でも「息子の彼女になって下さい」って新しいタイプの声のかけ方だと思います。
T: 聞きようによってはやばいセリフですね。
あ: ええ、僕も思っていました。
T: 息子の彼女募集中。
あ:そんなことより駅弁ですが。
T: あ、ええ駅弁。
阿蘇のうなり弁当。
阿蘇のうなり弁当。
あ: うなり。箱がかっこいいです。
T: これ、車内限定販売なんですよ。つまり、ここでしか買えない。事前に引換券を購入して買いました。(1ページ目の写真)
あ: それは買いですね。
T: 阿蘇近辺の有名店が、力を合わせて(各おかずを持ち寄って)作った逸品だそうです。ですが・・・
あ: が?
T: 列車のテンションでごまかしてましたが、まだ腹具合が万全でなくて
あ: うわー
T: 駅弁のすばらしさを100%満喫することができませんでした。
あ: その無念さ、わかります。僕もこの前箱根に行ったとき、朝からはらが痛くて何度も途中下車しました。景色がすべてグレーに見えました。
終点の宮地に到着。(12:15)

 

今回のルート

安藤さんがいっこうに尋ねてくれないので、ここで今回のルートについてご説明しよう。

無限に広がる選択肢の中から、私が選んだルートは以下。


1日目のルート
・長崎⇒鳥栖 〜かもめ4号 (6:30⇒8:11)
・鳥栖⇒熊本 〜リレーつばめ3号 (8:35⇒9:29)
・熊本⇒宮地 〜あそ1962 (10:12⇒12:15)
・宮地⇒大分 〜九州横断特急4号(12:50⇒14:26)
・大分⇒由布院 〜ゆふ84号(14:59⇒15:45)
・由布院⇒久留米 〜ゆふいんの森6号(17:07⇒18:46)
・久留米⇒新八代 〜リレーつばめ57号(18:58⇒20:14)
・新八代⇒鹿児島中央 〜つばめ57号(20:17⇒21:04)


より大きな地図で表示

何かテーマがあった方がいいだろうと思い、
「JR九州の観光列車に一通り乗る」
というテーマを設定した。すると、観光列車は本数が少ないので、おのずと組合せが限られてくる。熊本発の「あそ1962」は一日一便しかないので、これに乗ろうと思ったら必然的に長崎発は6:30になる、とか。またその後「ゆふいんの森」に乗るには、17:07発のゆふいんの森6号しかない、とか。

(大分から出るゆふいんの森4号というのもあるが、ちょうどその日はそれがない期間だった。)

宮地駅で気になったもの。九州になれる顔ハメ看板。
というわけで、あれも乗りたい、これも乗りたいと言いながら予定を作ってるうちに、いつのまにか3日くらい経った。そしてひたすら電車に乗ってるだけのプランができあがってしまった。最も長く滞在する駅でも、由布院での1時間20分。

宮地駅でしたことと言えば、これらを見たくらい。あとトイレ。そしてまたすぐ次の列車に乗る。
果たしてこのプラン、最後まで楽しいだろうか?
食べ放題の店に行って「元取らなきゃ!」と言って
腹が膨れて動けなくなるまで食べむしろ苦痛、みたいな。
たくさん電車に乗り過ぎて途中で嫌になったりしないだろうか?

…と思ったりもしたのだが、それはやってみたらまったくの杞憂だった。


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