目に見えない貯金が貯まっていく感じ
さらに歩いて東京タワーの近くまでやってきた。この時点ですでに500kcal以上消費しているので今ならコンビニに売られている弁当くらいならばゼロカロリーにできるポテンシャルを持っているはずだ。
品川あたりまでは(どうせ入ってもほとんど食べられないし)と思ってあきらめていたハンバーガーショップだって、今ならばたいていの物が食べられるわけだ。
そう考えるとなんだか豊かになった気分なのだが、実際は体内のエネルギーがどんどん減っていってるだけだ。
歩き始めて3時間と少し。ついに銀座までやってきた。
ここまでの道のり約12キロ。カロリーにすると700kcal程度消費した計算になる。事前にリストアップしてきたカロリー表を見るとかなり贅沢なものでも食べられるぞ。うひょー。
カロリー表を見ると自分が寿司でもカツ丼でも食べられるレベルにまで達していることがわかる。厳しい練習の成果がメダルにつながりました、そんな気分だ。
そして僕が選んだゼロカロリーがこちら。
ようやく食べるよゼロカロリー
僕が選んだのは普段ほとんど行かない牛丼屋さんだった。これにはわけがある。
道中、次々と現れる牛丼屋に何度も心が折れそうになったのだ。空腹時に見る肉の写真の訴求力はすごい。あんな凶暴な写真を道に貼るのは良くないと思う。犯罪の温床になるぞ。
手元のデータによると牛丼の並が660kcal、大盛が750kcalとなっている。700kcalマイナスの今の僕には並を食べる資格があるというわけだ。
満を持してのれんをくぐる。
会社を出てから3時間半。空腹のまま13キロくらい歩いてたどり着いたゼロカロリー牛丼がこちら。
一人でしみじみとしてしまった。中国からと思われる店員さんにお願いして記念写真を撮ってもらった。
店員さんに撮ってもらった写真は僕がひどい顔をしているのでもう一枚お願いしたかったのだけれど、忙しそうだったので頼めなかった。
まあいい、ともかく牛丼だ。
久しぶりに食べる牛丼はこれが本当にゼロカロリーなのか、と疑うほどのうまさだった。一つだけ難点があるとすれば、お腹が空きすぎていて急に食べたら気持ちが悪くなったことだ。なにしろ水がうまかった。
カロリーに逆らえ!
低カロリー食品の開発に日々いそしんでおられる企業の方々には申し訳ない企画だったが、カロリーを減らすためには努力が必要だという点でマインドは共通していると思う。食べたい、でもカロリーは摂りたくない、そんな人にはゼロカロリー、お勧めです。