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東急メディアコミュニケーションズ


はっけんの水曜日
 
マークシートは本当にボールペンを読まないのか?

作業着にドライバー。最高にかっこいい。

可視光センサー装備!!

高橋さんが持ってきた可視光センサーを、藤田さんが鮮やかな手つきで交換していく。さすがに慣れた御手並み、あっという間に取り付けが完了した。
その間に僕は、新たにマークシートを塗る。機械の事情で、僕がさっき作ったマークシートは使えないとのことだったので、別のマークシートに、さっきの実験で成績が奮わなかったもの中心に塗りなおしたのだ。

さあ、実験の準備も整ったところで可視光での実験、いってみます!

取り付け完了!
(マウスオーバーで怪しく光ります)


さあ出来上がったこのマシン、SR-3500改でさっそく読み込みだ!


これが可視光実験用のマークシート

敗者復活を賭けた、筆記具たちの戦い。

赤鉛筆、2連続で完封負け。

ボールペン、面目躍如

可視光センサーは期待通り、黒いもの全てを読み込んでくれた。油性ボールペンも、筆ペンも、万年筆も、マッキーも、可視光センサーならばっちりだ。青鉛筆だっていけた。
ただ、唯一読まなかったのは赤鉛筆。この原因は僕にも分かった。当てた光が赤色光だったので、赤の色には反応しなかったのだ。近赤外線でも可視光でも読まなかった赤鉛筆。これはマークシートで読むことはできないのだろうか。
「当てる光を緑色光にすれば読むことはできます。基本的に、センサーの光の波長を変えれば何でも読むことはできます。ただ、お客様からのご要求が少ないからカタログ品としては製品化してないですけど」


このシマシマが、マークシートの速さの秘訣だった。

大型機も見せてらった。SR-6500、価格\1,680,000。

顧客の注文があれば、どんなリーダでも作る!

なるほど。実際、特定用途向けに緑色光センサーの生産はしているとのこと。ではこれまで、変わったマークシートリーダを作ったことはあったのだろうか。
「以前、週刊漫画雑誌で、読者アンケートハガキを一色で刷りたいからどうにかならないか、という注文に応えたことがありました。一色にするとタイミングマーク(端っこのシマシマ)が黒で刷れないんですよ。このときは一番端っこのタイミングマークセンサーだけ、別の色を読むものにして対応しました」

基本的には、顧客の注文に応じて何でも作れるらしい。ちなみにマークシートの読み取りが早いのはこのタイミングマークのおかげで、これがあるから必要な部分だけを読むことができ、紙の全面を読み取るOCR(文字読み取り機)に対して、圧倒的な速度の差があるとのこと。へぇ〜!

この後、大型のマークシートリーダやセコニックで他に作っている露出計や温湿記録計なども見せてもらい、非常に充実した取材となった。編集長の林さんは計測機器好きだと聞くので、今度ぜひ誘って露出計の取材に一緒にうかがってみたい。

結論

長年モヤモヤしていた疑問が全て解消し、胸のスッキリする取材だった。今回の実験を元に、センター試験を受験する高校生には以下のようにアドバイスしたいと思う。

  • 油性ボールペンは使わない。
  • 万年筆やマジックも使わない。
  • 筆ペンも使ってはいけない。
  • 書いた後でも消せる鉛筆が、やっぱり一番。
  • でも消し方がハンパだと、意外と機械は読んでしまうので、必ず良く消すこと!(マジ)
  • 一番よく読むのは、黒絵の具。
  • 2Hの鉛筆を持って行った場合、燃やして炭にしたほうがよく読む。

以上、僕からの何よりも役に立つ、超実戦的センター試験対策講座でした。

露出計も作っているメーカーさんのようです


取材協力
株式会社 セコニック
https://www.sekonic.co.jp/
東京都練馬区大泉学園町7-24-14
TEL 03(3978)2332(営業部)
【本当にありがとうございました】


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