顔にぶつかるストリートビュー
グーグルストリートビューは特殊なカメラを搭載した車で走りまわって撮影しているそうだ。
おもしろそうだ。僕もやってみたいと思ったがグーグルが使っているカメラは100万以上するらしい。しかも僕は車も持ってないし、免許がない(だからツタヤに入るのも一苦労だ)。
お金がないならないなりにストリートビュー写真を撮る方法を考えればいいのだ。(林 雄司)
できちゃったのである
結論から言うと、できちゃったのだ。しかも制作費は1000円。工夫でできたストリートビュー写真をどうぞ。
ストリートビュー! しかもオフィスのなか
集会場にまでストリートビュー!
もちろん外でもストリートビュー
こちらは本物(同じ場所)。マウスオンすると白い線が見えます。
使用しているカメラはふだん使っているカメラである。それでこのストリートビューっぷり。
………強気で書き始めて引っ込みがつかなくなっているが、お気づきの通り「ひも」である。
ユザワヤで1m200円のひもを5m。そのうえにスチレンボードで作った矢印をセロテープで貼る。
こんな感じで引っぱってもらって
うえから写真を撮るだけでストリートビュー
リアルは厳しい
上の写真、ひものしたにヘロヘロの紙がおいてあることにお気づきだろうか。これはストリートビューの写真のつなぎ目に現れる三日月型の影のつもりである。
ほんもののストリートビュー。実際には撮影に使っている車の先端部
僕の三日月はヘロヘロである。波うって地面から浮き上がっている。
ライクア寄生虫
でもいちばん上の写真ではぴしっとしているのだ
2枚の写真のあいだになにがあったのか。外に出て写真を撮っていたところ、風にあおられてヘナヘナになってしまった。
自分の意志を持ったかのようなつなぎ目
「ココカラ逃ゲ出ソウゼ」「ソウスルビュー」
ストリートビューは時間が止まった世界だが、現実の世界は風が吹いてヒモもぶんぶん揺れる。風にあおられてひもが「ぶるるる」と音がしていた。
ストリートビューの矢印から音がするなんてきっとグーグルの人も知らないだろう。
矢印が飛んでいきそうな雰囲気になっていた
布製のひもの前にトレーシングペーパーでも試していた。こちらのほうが半透明でよりストリートビューに現れる線に近い。しかも20mあるロールを買ってきたのでずいぶん遠くまで伸ばせるぞ、と思ったのだが。
トレーシングペーパーが風にあおられて飛んでいきそうになる
ひもの先の人が飛んでいきそうになった。飛んでいったらグーグルストリートビューじゃなくてグーグルアースになってしまう。
ひもをもって毎日、日本中の都市で撮影しているグーグルはさぞかし大変だろうと思う。
ひもの話だけで終わるのもどうかと思うのでもうひとつ、板の話です