デイリーポータルZロゴ
このサイトについて


フェティッシュの火曜日
 
今度こそオルゴールを作る〜電子工作編


準備風景

不安混じりで迎えた当日

そしてイベント当日。会場は見渡す限りロボット、電子楽器、なんだかよく分からないマイコンなど、テクノロジーの産物で埋め尽くされている。出展者はみんな、「ちゃんと技術を分かってて、設計もできる人たち」だ。

そこへきて僕のオルゴール。「ちゃんと分かってないのに設計もしないで無理やり作った」展示だ。機能も「音が鳴る」だけ。なんとか完成したところで、冷ややかな目で見られるかも知れない。暴走族の集会に自転車で出席する気分、と言ったらわかってもらえるだろうか。一応3日間がんばって練習して、補助輪ははずせたんだけど…。

 

そんなわけで、楽しみ半分、心配半分で開場の時刻を迎えた…。

 

ちょっとした人だかりに…

予想外の好評

僕の心配をよそに、たくさんの人が僕のオルゴールを見て、触って、喜んでくれた。大好評、というと大げさかも知れないけど、はっきりいって、かなり好評だ。

展示ブースには、お客さんに絵を描いてもらえるように、紙と鉛筆を用意しておいた。たくさんの人が絵を書いてくれて、そんなに人こないだろうと思って少ししか持って行かなかった紙は、すぐになくなってしまった!二日目(イベントは2daysです)、それじゃあと思ってたくさん持っていった紙も、終了までには全部なくなった。


みんな喜んで描いてくれました
子供は中身が気になるようす

女性にも大人気!(誇張あり)
子供にはほんとに大人気

4足歩行ロボットと夢の共演(通りすがりを勝手に撮った)
取材も来た。どっかに載るかな

親子のふれあいにも貢献!

 

 

褒められた!

音階も6つしかないし、鳴り方もけっこう激しかったため、結果的に出てくる音はメロディアスなものではなかったけど、それでも自分の描いた絵が音に変わるのは楽しい。

制作中は考えている余裕もなかったのだけど、このオルゴール、こうして見てみると我ながらなかなかいいアイデアだったのでは。

展示中、技術者っぽい人にも原理を説明したら「すごくいい発想」と言ってもらえたし、電子楽器を作ってる人も「おもしろい」といってくれた。それから音楽家の人もいて、音を聴いて「かわいい!」と喜んでくれたし、子供はおおはしゃぎで触って「私も描きたい!」と飛び上がっていた。

なんだかいろんな人が楽しんでくれて、その一つ一つがほんとにうれしくて、僕の苦労は全部報われてそれ以上にごほうびまでもらった感じ。本当に楽しいイベントでした。

 

会場での実際の演奏の様子です

 

イベント終わって

そして楽しかったイベントも終わり、あとに残ったのは、いろんな人が描いてくれた絵。

いきなり「絵を描け」って言われても正直困ると思うのだけれども、それでもみんなそれぞれ何かしら描いてくれた。個性豊かで面白かったので、一部をここでご紹介したいと思います。


こんな水玉とか

異形っぽいキャラクターたち
オルゴールを意識してこんな模様を描いてくれた人も

子供が描いてくれた絵。かわいい
これは大人が描きました。味。(実は、右の絵が今回一番いいメロディでした)

書いてもらった紙は、記念品として、大切にしようと思います。

 

もっと勉強します

制作中、いちど壁にぶち当たってからは「身の丈をわきまえず『電子工作やる』なんて言うんじゃなかった」「できることやればよかった」「もうおしまいだ」「出展やめて、イベントも行くのやめよう」とかずっと考えていた。でも結果的には、ちょっと無理してがんばってみて本当によかったと思う。多分これは一生の思い出です。

おかげでいまものすごくやる気に満ちているので、次回までにはもうちょっと電子工作の勉強をして、さらに楽しいものを出展できたらと思います。

張り切ってハンダゴテ買ってみたけど使ってる暇がなく、いまも未開封で部屋の隅に転がってます(配線はねじって留めた)

 

 

 
 
関連記事
電子部品で人形劇
テルミンをとうとう作ってみた
初めての野宿入門

 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲トップに戻る バックナンバーいちらんへ
個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.