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ロマンの木曜日
 
ライブ別運動量調査

やっぱり盛り上がったライブは動きまくってるのか?

もともと音楽の趣味は節操ないのだけど、普段はあまり聴かないヘビーメタルのライブを見に行くことになった。しかも細かく言えば「メロディック・スピードメタル」という強そうなジャンルの。

メタルなー、客層ってどんな感じなんだろなー。あとやっぱり速い分運動量すごいのかなー。でもよくよく考えてみると、音楽のテンポが遅いからといって、汗をかかないわけではない。それならヒップホップなんか寒々しいライブばかりになってしまう。そんな疑問の元に、運動量とジャンルは比例するのか?いろんなライブに行って運動量を量ってみました、自分なりに。

実際ライブ音源を聴けるワケじゃないので「ああ運動量多そうだなあ」とかわかりづらいですが‥興が乗れば各リンク先の音を聞きながら読むといいと思います。ちなみにライブ・試合中の会場内写真が載ってるものは、主催者または出演者の許可を取っております。

大坪ケムタ



運動量=身体の揺れということで

では運動量を調査する、にはやっぱりカロリーとか燃焼量とか‥と思ったのだけど機材もないし面倒なのでシンプルに100均でみつけたコレで。


からだの揺れを計るんなら歩数計でどうだ。

最近デコったやつとか島耕作バージョンとか、いろいろ流行ってるそうですがオプション無し!ケレン味無し!なシンプルな逸品。これを頭と腰につけていろんなライブ、もしくはライブ的なものに行ってみたいと思います。ちょうど知人のや個人的な趣味も含めてライブ月間だし。

ちなみに「万歩計」ってのは山佐時計計器(株)の登録商標なんだとか。意外な商品名。


頭につける
そして腰にもつける

頭と腰の2カ所に装着。微妙に反応が大ざっぱな感じもしますが、まぁキチっとした歩数計よりもこれくらいのちょっとの震動でガタガタ動いてくれた方が比較しようがある。

ではまず第1回調査ライブは「カゼッタ岡の挑戦状」。‥なんじゃそりゃ、て感じでしょうが友人のバンド・HONDALADYの主催ライブです。打ち込み系中心、アッパーなテクノ系グループ中心のイベントなので最初に計測して「基準値」とするのにはちょうどよさそう‥ってM1グランプリのトップバッターみたいな扱いですいません。


歩数計ツアーまずはここから。
深夜の警備員が乱入したわけではなく衣装。

今回の調査、ライブの内容までいちいち書いてくと、ライブレポートだかなんだか、になっちゃうのでその辺はサラッと。書きたいけどな!書いても削るよ!で、このイベントは打ち込み寄りといっても全体的にボーカルあるやつが多い肉体系テクノ。リズムがしっかりしてるのでキッチリ腰が揺らされる。こりゃカウント稼ぎそうだなあ。

あとライブハウスが比較的小さめでバーまでの距離が近いのでスイスイと酒が入る。ということでさらにヒョコヒョコ身体が動く。そんな会場規模や時間によって歩数計の回数は変わるだろうなあ、ということで以降このフォーマットで比較していきます。最初はこんなもんで!


会場規模 小規模ライブハウス
出演バンド数 4
予想平均BPM 130
滞在時間 2時間30分
飲酒量 6杯
震動回数(上) 8,454
震動回数(下) 9,681

これは頭の方。結構振ってるもんですな。

「予想平均BPM」ってのはそのライブの平均スピード。BPMってのはBeatPerMinute、一分間に何拍刻まれるかを表す数値です。さすがに全体の平均を純粋には計れないので、ここではこのくらいだろーという予想数値で。

一発目にしては結構多い数値‥な気がしますな。やはり4バンドという数と酒量が腰と頭を振らせたんでしょうか。とりあえずこれが基準値ですかな。

続いてはイギリスのバンド、ザ・ウェディングプレゼント。いやもうコレが16年ぶりの来日ということで‥ってそういう記事じゃない。今回はクールに数値だけはじき出すぜ。


会場内は撮れないので外のポスターと
つい購入したバッチ。チープだ。

音楽ジャンル的にはギターロックといえば言いんでしょうか‥こういうのって一番説明しにくいなー。しっとりしつつもギターギャンギャン鳴らす感じですよ。ゲッジのギターがもう(以下465文字削除)。そこでの第2回調査結果はこんな感じです。

会場規模 小規模ライブハウス
出演バンド数 2
予想平均BPM 150
滞在時間 2時間20分
飲酒量 4杯
震動回数(上) 4,816
震動回数(下) 5,759

第1回調査に比べるとアッパーな曲、スロウな曲織り交ぜたライブだっただけに落ち着いた数字に。それとやたらテンションの高い外国人の客が多くて雰囲気に押されてたのもあるように思える。ダンス系の方が平均的に身体を揺らしやすい、というのもあるのかもしれない。

続いて第3回調査はちょっと毛色を変えたライブを。それは‥


プロレス!これもまたライブ。

ここまで説明してきませんでしたが、第1回調査、第2回調査はいずれもオールスタンディング。だからライブがない時間でもウロウロしてるし、歩数計は動いてる。ではオールシッティングな場合はどんなもんか?

友人のレスラーからK-DOJO『Ω主催興業』に誘われたので試しに計測してみました。キチッとしたレスリングで最後は締めながらも、真ん中はおちゃらけあり謝罪会見ありとバラエティに富んだ面白い内容でした。


元覆面議員が謝罪したり。詳細は各自調査!

でもやっぱり、数字は‥こんなもんだよねえ。以下、第三回調査結果。

会場規模 小規模プロレス会場
出演バンド数 5
予想平均BPM −−
滞在時間 2時間30分
飲酒量 2杯
震動回数(上) 61
震動回数(下) 111

試合見てテンション上がって拳振り上げたりはするかもしれないけど、頭や腰は振らないからねえ。団体によっては各ファンが喜びを足を踏みならして表す「重低音ストンピング」てのが慣例になってる所もあるので、そういう団体ならもうちょっと伸びたかもしれない‥そうか?

プロレス興業みたいに音楽ライブでも休憩入れて豚汁とか売ってほしい。「椎名林檎汁」とか。

さてここまで3回調査してみて「ダンス系は強い」「オールシッティングは揺れない」というのがわかった気がする。結論出した気になってるだけかもしれんが。

しかし今回の調査のトリで待ってるのはメタル、しかも世界最速級。そこではどんな結果が待ち受けてるのか?


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