イスが回るなら、首を動かすだけでいい

回転イスを回される。こんな罰ゲーム、ビジネスシーンではまず有り得ないだろう。しかしながら、今そこに回転イスがあるのもまたビジネスシーンなのである。

何の情報もない文章で３行費やしたといころで、会場を大量に回転イスがあり回してくれる人員も大量にいるオフィスへと移した。

「モーメント的なことはイスがやってくれるわけですから、あとは強い意志で首を正面に据えるってことですよね」

乙幡さんはここまで「根性で」「気合で」といった言葉を使わずに指導してくれていたのだが、ここへきて「意思を持って！」との言葉が出た。

そりゃ回転イスで回されるって、ダンスとなんら関係ないことやらされたら心を強くもたないとやってらんないだろう。申し訳ない。

では、早速見本だ。と、思ったら。

飲み込んだビー玉があふれ出る

「おえおえおえー」

なんと乙幡先生がえらい気持ち悪くなってしまったのだ。てっきり、首さえしっかり切れれば目が回ったり気分が悪くなったりしないものと思ったのだが、どうもそうはいかないらしい。

しきりにオエオエいいながら、自分の回転する様子を映像で確認して納得がいかないと何テイクも繰り返す乙幡さん。だ、大丈夫ですか。

「飲み込んだビー玉がこう、ガラガラ喉からあふれ出るような気持ち悪さです」

なんだか全くよく分からない例えを出していらっしゃった。なんだろう、ビー玉って。とりあえずあふれ出ることはなかったのでよかった。

というわけで、気持ち悪さを押して教えてくれた見本です。

古賀が途中「ウッシッシ」というリアクションをしているのは、いじわるでやったったぞ、というこれまた小芝居なのだった。例によって気にしないでください。

おまけ

そういえば、このほか「忘れ物に気づいてUターンする」「名前を呼ばれて振り返る」というパターンも練習していたのだった。

思いのほか早くお腹がいっぱいになってしまって本文におさまらなかったのだが、せっかくなのでおまけにつけておきます。

いよいよ乙幡さんも小芝居を始めてます。