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ひらめきの月曜日
 

ダンスのターンでモーレツ社員に

こういう動き!

ダンサーは回転するときも後ろを向かない。

ダンスにも色々種類があると思うが、多くのジャンルのダンスで、回転するときにダンサーは首を正面に固定していると思う。ダンスに興味のない方も、バレエなどで回転しながらパッパッと首を正面に向きかえる様子は想像できると思う。

あの首に、以前からずっと憧れているのだ。首の動きひとつで回転をすごくキレのあるものにしている。

私は踊りは踊れないが、あの首だけマスターできないか。そして生活に取り入れることはできないだろうか。

(text by 古賀及子


「首を切る」

あの首の動きのこと、ダンスの世界では何と表現するのだろう。調べてみるとなかなか特別な呼び方が見つからなかったものの、どうやら一部では「首を切る」といわれているようだ。

なるほどなと思う。回転するからだの動きとは別に首だけ固定してサッと向き直る様子は、首が切れているように見える。

今回はこの「首切り」にチャレンジしようと思うのだ。

一人で練習するにはあまりにも手探りすぎるので今回は講師の先生に来ていただいた。


ライター乙幡さん。社交ダンス経験者

キューバ仕込のキレを教えて

乙幡さん、なんと8年間みっちり社交ダンス(競技ダンスともいうアレですよ!)をやっていた経験をお持ちなのだ。キューバまで行って本場のダンスを学んだこともある。

デイリーポータルZではもっぱら工作ライターとして活躍しているが、思い出したように踊り狂う企画を打っているのも忘れられない。例えば……

クラブ活動「現代舞踏部」とか「ふしぎなおどり」とか。

……うっかりリンクを入れてみたら、これからダンスの教えを請う師として不安極まりないリンク先となったが、ダンスの腕が確かなことは間違いない(こちらのイベントで紹介されたVTRは本当にキレキレに踊っていてかっこよかった)。

というわけで、ひとつターンの仕方、教えてください!


なんでもいいが、ものすごい晴れ方の日でした

前を見る。見続ける

「とにかく、前を見ることです」

と乙幡さん。1点を決めて凝視し、回転しながら首を正面にキープする。耐えられなくなったところで顔を体の回転よりもすばやく回転させてまた前をみる、というのが首の切り方だそうだ。

言われると簡単そうなのだが……


前を見つつ、体だけ回転させる。首が限界まできたところで、体よりも高速で首だけまた前を見る 簡単そうに見えるのだが、いざやってみると……もうぜんぜんヨロヨロ

これが相当難しい!

回転の出足を間違えると一気に首も一緒に回ってしまう。首をパッと切り替える際になぜか無駄に出る「ハッ」「ホッ」などのかけかけ声もあいまってマヌケさ100倍だ。あ、ちょっとできたかな、と思っても撮った動画から、コマを抜いてみた。下の写真だ。


ほげげ ほげげげ

「できた! と思っても、周りから見るとできてないことって本当に多いんですよ。ビッキビキに踊れたと思った試合も映像みて、アラー? って思ったこと本当よくありました」

乙幡さんも現役をしりぞいて10年は経っているそうで、今回も自分のターンを映像で確認しながら「現役のダンサーの方が読んでいたらちょっと申し訳ない」と恐縮していた。


何かに目線を固定して粘り強く見ながら回転する 首はためてためて、パッと返す

うーむ こうか?!(とりあえず、ポーズだけ)

10年かかりそうなので、もう実践行きます

公園で練習していたのだが、回っても回っても、汗をかくぐらい回っても上手にならない。薄々おかしいなと思っていたのだが……

あっ!

ある瞬間、気づいた。

そういえば、私は運動神経が全くないのだ!(※) その上右と左がとっさに判断できない反射神経の悪さも持ち合わせている。

※50メートル走は良くて9秒台悪いと10秒台、幅跳びは常に2メートル台でした。もちろん泳げません。ちなみに球技系はそもそもルールが覚えられないので、ごまかすためにでかい声を出して走り回ってました(でも走る速度が遅い)。

勇気を持って、ここまでの成果の動画を載せる。


一体何になりたいんだろう、この人は

「成果」というか、全くできていないのだった。えー、だ。言い訳になってしまうが、かなり本気で取り組んではいるのだ。

おそるおそる「あの、乙幡さんはどれぐらいダンスをやってたんですか?」と聞いてみると

「うーん、8年くらいですかね」

との答えであった。つまり、私が乙幡さんぐらいうまくなるとしたら10年、いや15年、いや下手したら死ぬまでかかる計算だ。

しかしこの原稿はできればすぐに書き上げたいのだ。死ぬまで待てないのですよ。なので、もう仕方が無いのでこのまま実践編へ突入します。

この動きを、今回は日常に応用しようというのがテーマ。

なのだが、改めて考えてみると日常で「回転する」ってこと、あんまりないのだった。うーん、なにか使えるシーンはないか。



こんな、回転しながら歩いてくる人なんかいないしな

   面接に使えることが判明しました >
 

 
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