能力アップ
ハードディスクドライブの効果はかなりのものでした。 Wikipediaの画面を眺めていると、カリカリとヘルメットの上にあるハードディスクドライブが音を立てて、内容を記録してゆきます。
これで一気に記憶力がアップしたので、どんどんと項目を覚えていったのですが、ここでまた問題が発生しました。 Wikipediaは記事の内容が常に書き換えられているのです。 一度覚えた内容も、翌日には違うものになっていることがあります。 そこで、一度見たページは、たとえ改変されても、元のまま記憶を保つことにしました。
記憶の整理も肝心
知識というのは断片化しがちです。 知識と知識が結びつくことによって、はじめて生きた物になります。 そこで、記事同士の結びつきをさせるために、ときどき記憶したことを分類化し、系統立ててゆく作業をします。 それは主に、通勤時間や休日などを利用して行いました。 パソコンが目の前にない時間も有効活用したのです。
ついに丸暗記
16年の歳月はかかりましたが、ついに全項目を暗記する瞬間がやってきました。 ちょうど昨日の午後、最後の項目を暗記し終えました。 いちばん最後に記憶したのは「下落合焼とりムービー」という項目です。 これを記憶した瞬間は、すうっと光が差し込んだような、とても晴れ晴れとした気分でした。
もう知らないことはない
Wikipediaを暗記することで、とても自信がつきました。 世界の知識を手に入れたという喜びは、筆舌に尽くしがたい物があります。 今では同僚たちが僕のことを「歩くWikipedia」などと呼んでいるようです。 まんざらでもありません。 16年間で手に入れた知識は、きっと今後の人生に役立つと思います。
Wikipediaは知識の共有を目的としているので、 決してひとり占めはしません