天玉うどんに水。いつもやっている行為なのだが、これは国際試合である。もしかしたらドーピングと見なされてしまうかもしれない。
でも、大丈夫。
なぜなら、ルールは僕が決めるからだ。
猫舌の人は水を入れてもいい、という項目を男子富士そばのルールに追加した。
と、その時!
ついに僕の隣りにダークスーツに身を包むサラリーマンが座った。
対戦相手の登場だ。
僕と対戦相手は背を向けて座っているので、相手が食べ始めるタイミングが分からない。写真を撮っているスタッフに合図を送ってもらうことにした。相手が食べ始めたら机を叩く。それがスタートの合図である。 |