デイリーポータルZロゴ
このサイトについて


土曜ワイド工場
 
東洋医学で身体能力は向上するか

■身体能力は上がったか

 

運動能力は上がった!


人が多くなってきたけれど
大胆に身をよじって人を避ける

治療を受けた後の道頓堀は人が多くなり、より一層走りにくそうな状況となっていた。 いや、むしろこの逆境は好ましい。実は相当にタイムが縮む自信はある。だって、腰も肩も首も、すっごく軽いんだぜ!

走ってみたところ、やはりタイムは大幅に縮んで19秒。 人ごみを俊敏にかきわけて走れたのが、勝因だろう。

それにしても、人ごみをすばやく走るというのは、とても楽しい。 気分は忍者である。江戸のにぎやかな城下町を(現実は大阪なんだけれど)、民に気づかれることなく、一陣の風のように走る忍者。

気分がよいので妄想がとまらない。これから人ごみを何やら嬉しそうに走っている人を見かけたら、「指圧を受けた直後なんだ」と思っていただいて間違いない。そう言い切りたいです。

【大体50メートル走のタイム:29秒→19秒】

 

魅力は変わらず


ここは人が少なくなっていました
全然サワヤカじゃないです、なぜか力んでいます

さっきと同様に、ひっかけ橋で「記念写真の依頼」を待つが、またもやぜんぜん人が来ない。
施術後の、疲れが取れたサワヤカ顔なら、もっと人に話しかけられやすいのではないかと思ったのだけれど…

30分ウロウロしたところで、小雨が降り出し、ゼロ人のまま終了した。

余談ですが、この実験方法、「受身だけど人に構われたい」という、私自身のしょうもない性格が反映されているような気がします。

【ひっかけ橋で写真を頼まれる:0人→0人】

 

頭脳力、上がってはいるが…


実はものすごく簡単


この問題を解くスピードは少し短縮された。

ただ…実はこの計算問題、時間短縮の要因のほとんどは「鉛筆で書く速度」に
かかっているような気がする。
ご覧の通り、計算問題が単純すぎて、ほとんど式を見た瞬時に答えは出てしまうのだ。
私が仕事でやっている、利回計算だの、料率計算だのにはほとんどあてはまらないんじゃないだろうか(計算の桁数が多かったり、あと小数点とかあったりして、私には、大変)。

先週、得意先に数字を間違えた見積を提示していたことを思い出してしまった。
「申し訳ありません。このようなミスが二度と無いように、週末に指圧に行ってきました!」
そんな社会人として全く通らない言い訳をしている自分をイメージする。

【計算問題:2分5秒→1分40秒】

 

 ゲーム力は全然駄目だ


「下手だねー」とか言われている


再度サッカーゲームに挑戦する。
これは駄目もとで設定した項目であったが、やはり、駄目だった。
なんとか結果を出したくて0―0でだいぶ粘ったものの、延長戦でベッカムみたいな名前の選手にゴールを決められて、結局負けてしまう。

友人をみると、作戦の設定であるとか、ゲーム上の選手の調子とかを事細かに気にかけている。
このゲーム、単純なキー操作のよしあしだけではないのだ。難しいなあ。

作戦として、選手に「指圧を受けさせる」なんてオプションがあったらどうだろうか。
サッカー場で、選手が人ごみを俊敏にかきわけて、速く走れるようになるのだ。
相手のタックルとかチャージも巧みにかわせるようになるのだ。
これって面白いんじゃないの?! ねえ!ねえ!

いいアイディアだと思って話してみたけれど、プレイ相手の友人からは、特段の反応はない。
もっと構われたい。

【サッカーゲーム:0-1で負け→また0-1で負け】

 

運を「測る」ってどういうことなんだろう


運勢が上がった!


再度同じ神社でおみくじを引いてみたところ、なんと「吉」!

ほんの少しだけ運のよさが上がっているが、「東洋医学開運法」とまで言えるレベルではない。
施術のせいで良くなったとも言えるし、単純に自分自身の運勢バイオリズムの中での上下の範囲内とも言える。

ここまで考えて、そもそも「おみくじで運勢を測る」ってどういうことなんだろう、という疑問がわきあがってきた。
運がよいから、おみくじで吉がでるのか。それとも吉が出たことによって、運がよくなってゆくのか。全ては決まっていることなのか。運命に自分が割り込む余地はどのくらいあるのだろうか…決定論…量子力学…シュレーティンガーの猫…

悪い癖で、考えがグルグルしている。
とりあえず、おみくじをこんな実験に使ったことによってバチが当たりませんように、と心から願う。

【おみくじ:末吉→吉】


結果としては以下の通りである。

■向上したもの

  • 身体能力
  • 頭脳力
  • 運のよさ

■変わらなかったもの

  • 魅力
  • ゲーム力

■下がったもの

  • なし

5項目中、3項目が向上している。また、結果が悪くなった項目が1つもないということも見逃せない。まずまず「能力が上がる」と言ってしまっていいんじゃないだろうか。

それにしても自分の総合的な能力に思いを巡らすという行為は、大変だ。今回も、喜んだり、落ち込んだり、仕事を思い出したり、と心が大いに揺れた。疲れた。

こういうものは、あまり厳密に測定しないで「なんとなくよくなった」そのくらいのファジーな印象で止めておいた方が、よさそうです。

*このグラフはイメージです。


< もどる ▽この記事のトップへ  

 
 
関連記事
左回りが体にいいらしい
子供を抱き過ぎると偏頭痛になる
指圧師が打つうどん

 

▲トップに戻る バックナンバーいちらんへ
個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.