これは、写真が撮れなかったのでせめてもの再現画像である。
【斎藤→70歳くらいの指圧の先生】【人形→斎藤】と思って見ていただきたい。
施術中、先生がやたらテレビばかりみていることが気になった。老練の先生からすれば、この程度の患者など片手間、ということなのだろうか。それにしても、患者からしてみると少し不安になる。
それとも、意外とこういう指圧の流派なのだろうか。テレビ指圧。テレビの画面から出ている「気」を、患者に流して、治療する、みたいな。あるわけない。
閉じた空間。先生はよそ見ばかり。少し会話してみる。
斎藤「ここら辺(背中)のコリがとれたら、もっと速く走れるようになりますかねー?」
先生「…ん?君は、何か運動を、やってるの?」
斎藤「そうですね…特にはしていないですけれど…ときどき走ったり…」
(どんどん小さい声に…実験していることをごまかしている)
先生「まあ運動はしないとアカンな…」
(と、いちおう応えるが、またテレビに興味が移る)
お互い微妙に別のことを考えているからか、うまくコミュニケーションがとれない。テレビを見ている先生だけじゃなくて、実験という目的を隠して治療を受けている自分にも、問題があるのだ。なんだか、男と女の間の理解し合えないミゾみたいなことになってしまった。
1時間ほどで施術は終了。どうもうまくコミュニケーションが取れなかったが、とても気持ちがよかった。また、肩に一度も触れていないのに、肩こりが治ったのが印象的だった。不思議。
随分と体は軽くなった気がする。今なら人ごみもスイスイ走れるような気がする。行ってみましょう! |