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はっけんの水曜日
 
世界スリッパ卓球大会に参加してきた

前年度優勝者にチャレンジ

さっきみたいに勝てるかなと思って挑んだ試合で負けるとぽっこりと心がへこむが、次の試合は大丈夫。前年度のチャンピオンだし、私が苦戦の末敗れた相手にラクラクと勝った男である。チャンピオンが怪我でもしない限り、私の負けは揺るがない。

よく話を聞いてみたら、高校時代はインターハイでいいところまでいった選手だそうで、「卓球があまり上手でない方」という参加資格に対して、どれだけ謙遜しているんだとちょっと思った。

有馬記念に挑むロバの気持ちで頑張ります。


余裕の表情のチャンピオン。なぜなら対戦相手が私だから。 やっぱりラケットがスリッパって、なんだか間違い探しみたいですね。

正直こういう実力差のある試合だとやってもつまらないかなと思ったのだが、やってみたら勝敗はまあ度外視して面白かった。

対戦相手は王者の貫録を見せて、こっちが打ちやすいようにしか返してこない。私の打ちやすい所にだけ球が返ってくる。なので私がミスをするまでラリーが続く。といっても三回くらいで私が必ず失敗するのだが。

このスリッパ卓球、少しやると誰でもある程度はできるようになるらしく、低いレベルの話であるが、さっきまでの自分よりも明らかにうまくなっているのがわかって楽しい。


しかしこうやってみると、ひどいですね。

「さっきの試合で負けたのは、向こうが二試合目だったからだな」なんていう、うまい負け惜しみも考えついた。

 

まさかの1ポイントゲット

相手にすごい気を遣われながら、1点もとれないままパコンペコンと試合は続いたのだが、第一セットの後半、私が打った球が相手コートのヘリにあたって予測不能な方向に跳ねた。

「あっ!」と声を上げる対戦相手。

なんとチャンピオンから一点をとったのだ!


うれしくて試合中なのに記念撮影。

相手が本気を出していないとはいえ、まさかの1ポイントゲットである。よしこれはいけるぞと一瞬思ったのだが、ここからは試合が早かった。

この1ポイントをきっかけにちょっとだけ本気になったチャンピオンは、魔法のようなサーブまで繰り出して、さっきの1点がまぐれであることを強調するかのように、きれいさっぱり試合を終わらせた。

ゲーセンではじめてバーチャファイターをやったときのことを思い出した。


相手の本気を出させたことが収穫。と、若手プロレスラーみたいなことを言っておこう。

第二セットは当然のラブゲーム。

 

こうして世界への挑戦が終わった

世界スリッパ卓球大会は見事な二連敗で予選敗退が決定。大会開始から30分足らずで世界への挑戦は終わってしまった。

結果だけをみるとなにしに山形までいったんだという感じだが、スリッパ卓球自体はやってみてとてもおもしろかった。私の腕ではまだまだスポーツというよりお遊びとしてというレベルだったが、まったくの初心者でも楽しめるいいスポーツだと思う。全然知らない人とお互い気を遣いながら対戦するという経験もなかなか貴重だった。

卓球が好き、あるいはスリッパを愛している人だったら、もっともっと楽しめることだろう。


うまい人同士だと、こういう試合になります。

大会を開いたところが偉いと思う

「スリッパを使った卓球で大会をやろう」というのは、たとえ思いついたところで普通は実際にやろうとなかなか思わない。それを毎年やっている実行委員会はすごいなと思った。

私もそれにならって、「デッキブラシホッケー世界大会」を開こうと思った。もちろん思っただけだが。

お昼御飯に、だすご飯(山形市内だとだしといいます)とニシンの昆布巻きという郷土料理がでました。スポーツ後のご飯はおいしいですね。スポーツっていうほど動いていないけど。

世界スリッパ卓球大会連絡先
河北町民体育館:0237-73-4395


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