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ひらめきの月曜日
 
ツナ缶を食べ比べまくる

紹介しましょう

前ページを「減ったのだった」というガッカリした口調で締めてしまったが、気落ちしているわけではない。逆に喜んでいるくらいだ。

この手の食べ比べ実験は、対象が10種類を超えると何がなんだか分からなくなる。過去に何度か同じような記事を書いている経験上、それがわかる。…うん、9種類くらいがちょうどいいかもしれないぞ。

てなわけで以下、ズラズラとツナ缶を見ていただきましょう。まずはオーソドックスに、油に漬かった昔ながらのタイプの製品からスタートです。


これぞ「ザ・ツナ缶」といった堂々とした風情。
ファンシーには「上質な」という意味もあるらしいですが、なるほど立派です。
Lはなんの略なのでしょう。ファンシーはびんながマグロでしたが、こちらはキハダマグロを使用。
あ、色がちょっと違いますね。
さらに同じLでもエコナ油を使用したタイプ。ラベル表記やパッケージが豪華。
Lは見た目がほぼ一緒です。
シンプルなラベルです。こちらもキハダマグロ。
上に比べると、油が少し少なめでしょうかね。
高級スーパー「成城石井」のツナ缶。商品名が「まぐろ油漬」という直球さ。ステキだ。
中はもっとステキだった。うわあ…。

上の5つが、いわゆる「油漬け」と呼ばれるタイプの商品たちだ。油がてらてらと光り輝き、つい「これだけで食べたい!」と思ってしまうほどの魅力に満ちている。

ちなみに私が「ツナ缶買ってきて」と頼まれたら、買っていくのは上の5つのうちのどれかです。ご了承ください。

続いては「中は、いったいどんなことになってるんだろう?」と長いこと疑問を抱いていた、ヘルシー路線のツナ缶を見ていただこう。


野菜スープなどで漬けられたタイプ。ちなみに正式な品名は「まぐろの水煮」です。
油が引っ掛からないためか、缶から皿に移すのがラクでした。スルッと出てきます。
出た、ファンシー。こちらは野菜スープも入りません。まさに「素材そのまま」といったところ。
本当にストンと落ちるように出てくるんですよ。
なんと、今度は塩まで入れないってか!
でも塩分に気を遣っている人には嬉しい一品。料理に使う分にもいいんでしょうね。
SSKの商品。海洋深層水ってだけで、なんだかありがたく思えます。これが差別化というやつだろうか。
果たして味に違いはあるのでしょうか。

以上4つが、ヘルシーを謳ったツナ缶たちだ。写真を見ていただければ一目瞭然だが、どれも汁に色が付いている。油が無色透明なだけに、つい「あれ?」と思ってしまった。

それと、中身を皿に出すときの感触が、猫を飼っていた頃に毎日やっていた「猫缶を皿にあける」に似ていて、それもちょっとした発見だった。

 

特別招待選手

…と、ここで特別に、カツオを一種類だけ紹介させていただきたい。せっかく買ってきたのだ。過去にマグロだと思って食べていたかもしれないだけに、ちょっと素性が気になるじゃないか。


一応、これだってツナ缶なんですよね。どこにもツナって書いてないけどね。
マグロに比べると全体的に赤いです。でも単体だと分からないかも…という程度。

ちなみに気になるカロリーだが、油漬けの場合で一缶210〜250kcalとなっている。ただしこれは油を含んだ数値なので、汁を捨てればもっと低くなるだろう。

それに引き換え、油不使用タイプはほぼ50〜60kcalというケタ違いの低さである。さすがに「こんなに違うのか!」と驚かされた。

なるほど、これは「ヘルシー」を謳いたくもなるだろう。「汁を捨てれば低くなる」とか言ってる次元の話じゃない。


いやー、それにしても素晴らしい眺めです(上の5つが油漬け。左下の4つが水煮。右下がかつお)

これで合計10個のツナ缶が揃ったことになる。

「10種類を超えるとワケが分からなくなる」と書いた直後にこのザマだ。完全に危険水域に達してしまっているが、果たしてこの食べ比べ、大丈夫なんだろうか。

でも既に缶を開けているのだし、もう引き返せないところまで来てしまった。これは食べるしかない。というか、早く食べたいです。


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