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土曜ワイド工場
 
ぐるぐる回ってバターになっちゃえ!


というわけで家に戻る

家に帰って袋の口を開けてみました。中を見るとそこには白いホイップクリームが入っていました。


これはこれで使えるけどね。目指した物とは違う。

この虎にバターになってもらうため別の虎を投入しましょう。それに高速でぐるぐる回ってもらいます。ということでこちら。


何の変哲も無い紙を・・・

赤いこいつに貼り付けると・・・

虎現る!

さあ、ホイップされた虎とともにぐるぐる回ってもらいましょうか。

ホイップされた虎を袋から出してボールに移し替える。ホイップ虎へ赤い虎を投入して激しくぐるぐる回ってもらうことにします。さあ、回転開始!


ぐるぐる!ぐるぐる!

 2分とたたないうちに虎がボソボソしてきました。


虎がバターに変身開始

さらに回転を続けると虎から水が出てきます。水分が分離しはじめてきたら完成はすぐそこ。


水分分離。液体の部分はバターミルクと呼ばれるものでこれも色々使える。

水分が完全に分離。

軽く水洗いして容器に詰める。虎バター完成!

とうとう虎がバターに変化しました。回転開始から3分ほど。あっという間の出来事。今までぐるぐる走って回っていたのはなんだったのかとちょっと疑問に思う。まあ、いいでしょう。バターが出来たらパンケーキを焼きます。

家にある本に「ちびくろさんぼ」のパンケーキのレシピが出ていたのそれを参考に調理。


グリとグラの黄色いカステラやハイジの白いパンなんかも載っています。

 そして出来上がったものがこちらです。


虎のバターのパンケーキ完成!よく見るホットケーキよりかなり薄い。

早速食べてみます。虎バターの味はどんな味か?


一切れ切って。

パクッとな!

おお、旨い!虎旨い!

出来立てのバターは旨いです。

どうやら生クリームを振ってバターにするような場合、ノンホモジナイズの牛乳(ノンホモ牛乳。牛乳に含まれる脂肪球へ圧力をかけて均質化することにより脂肪球の層が出来てくるのを防ぐ処理をしていない牛乳。通常売られている牛乳は大体ホモジナイズされている。)を置いておくことで上部にたまる純度の高いクリーム(乳脂肪分)を使う必要があるようです。

スーパーなどで売られている普通の動物性の生クリームもよく冷やして泡だて器で混ぜているとホイップクリームとなって、やがてバターにすることが出来ます。10分か15分か、そのぐらいあれば出来るでしょう。

自分で作る場合、生クリーム200mmlから100gぐらいしかバターはできません。バターとして売られている物の倍ほどの値段になります。しかし、出来立てのバターはバニラのような甘さと香りがあり、パンなどにつけて食べるととても美味しいです。興味のある方は是非一度やってみてください。

ちなみに、「ちびくろさんぼ」で出てくるバターは実際には「ギー」と言って、牛、水牛、ヤギなどの乳を加熱殺菌した後に乳酸発酵させ、 凝固したものを撹拌してバター状にしたら更に加熱ろ過してホエー(乳清)を除去して作られるものです。日本で売られているバターとは違う物。作者がインドにいたときに書かれた為のようです。

絵の中にも「GHI(ギー)」とかかれてました。

 
 
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