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土曜ワイド工場
 
雪のコップでお茶を飲む

詰める型は買ってからおそらく一度も使われてない瓶。

もっと大きく厚く

さっきの失敗は原因がなにかとか、そういうのを分析する隙さえない失敗だった。 こうすればいける!という感覚が全くない。

だからといってこのまま引き下がるわけにもかないので、 もっと大きくて厚いコップを作ることにした。

ただ割り箸でチマチマやるのはもうイヤなので、その部分は 指でほじくるという割り箸からさらに原始的なやり方で対処。 なんだかどんどん頭が悪くなってる気がする。

そういえばアントニオ猪木の詩で「とことん馬鹿になれば本当の自分が見えてくる」というのがあった。 この企画から見えてしまうのだろうか。

水分の通る隙間もないほど強く押し固めれ。
カコーンカコーンとガラスと金属の当たる音が響く真冬の公園。
完成。コップ?
これは日本酒のポスターにはならない。

 

雪でお茶を飲む試み2

完成した物はコップというには程遠い。原始時代のすり鉢のようだ。 これをコップというのは原始人だって無しだろう。

ただそんなこと言ってる場合でもない。 静かにお茶を注ぎ、雪のコップ完成を願う。


はい突き抜けました。

雪、もう少しがんばってよ。

万策尽きて木に上がる。

 

染みこむのを止めればいいかも

サイズを大きく厚くしてもなんら進歩もなく、この企画にかなり絶望感が出てきた。

ただうまくいかない原因もだいたい分かってる。 お茶が入れたと同時にあっという間に染みこむから、 雪を貫通するんだ。

ならば水分を通さないようにすればいいかもしれない。


使ったコップを包むため持ってきてたラップを利用して。
はい、完成しました。

なんだかものすごいズルのような気もする。でもたぶん気のせいだろう。 気のせいにしないとダメだ。


この液体はお茶です。

掘った雪穴にブルーシートを敷いてお湯を張り、それを雪原の秘湯と言い張る人を昔テレビで見た。

当時はなに言ってるんだろうと思ったけど、いまならその人の気持ちが分かるし、全然ありだと思う。


風流とは程遠い。

味はラップの上に溢れたお茶の味だった。なんせ口の付ける部分まで全部ラップに覆われてるので、 それが雪で出来ていることは意識しない。

プラスに考えれば違和感がないということだ。

そしてお茶はすっかり冷たい。しかしそれは雪のコップで冷えたというより 外気温にさらされたからだろう。雪のコップは関係なさそう。

これもまたプラスに考えれば、お茶を冷やさないということだ。


疑問を振り払え。

色々と迫ってくる感情を振り切って、これにて一件落着としたい。


 

 
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