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ちしきの金曜日
 
ビニール傘マニアックス
昔、傘って家族の人数分しかなかったですよね

家にビニール傘がたくさんあった。

よく見てみたらいろんな種類がある。同じように見えてちょっとずつ違うのだ。身近にあるのにまったく気づかなかった。ビニール傘の『発見』である。

だけどビニール傘にこだわっている人をあまり見たことがない。ビニール傘はマニア的な視点からいちばん遠い存在なのかもしれない。こだわりと無縁の世界だ(ネットで検索してもマニアは見あたらなかった)。

ならば僕がマニアになってみるのはどうだろう。最初のビニ傘マニアだ。やった! ここの雪はまだ誰も踏んでないぞ。(林 雄司


ビニール傘は重い

ビニール傘8本を持って家を出た。傘を2本以上持ったことがなかったが、こうやって並んでみるとそれぞれ違う。柄のかたちが違う、色も違う。雲や土が同じように見えても、特定の知識を得てから見ると違ったものに見えるように、もう僕の目には同じビニール傘には見えない。

しかし重い。

ほらこの違い。「ビニール傘」なんて同じ名前で呼んでいいのでしょうか。

たくさん持ってるとやばい

会社の最寄り駅で降りる。はかりを買うために100円ショップに向かう。はかりで傘の重さを量るのだ。

途中、信号を待っていると横断歩道の向いに編集部の古賀さんがいた。取材に出かける途中らしい。なんどか手を振ってようやく気づいてくれたが、もしかしたらビニール傘を何本も持っているようすがまずい感じだったので目に入れないようにしていたのかもしれない。


こんな感じで立っていた。

マニアは並べる

自宅にあった傘8本プラス会社にあった傘2本。計10本。長さの順に並べてみると…、しまったもう満足だ。戯れ半分で始めたビニール傘への愛だが、もう本気になっている。阿久悠のうたみたいな気分である。


予想以上のわくわく感

並べるとクワガタの下敷きみたいな感動がある。大きさ順に並べることからマニア道ははじまるのではないか。


いっしょだ!

それまで「クワガタ」だと思っていたものがこの下敷きを見た瞬間から「アカアシクワガタ」や「ヒメオオクワガタ」に分かれるように、もう「ビニール傘」ではなくて「サキブトビニール傘」や「タマツキビニール傘」になるのだ。

なるのだ。

…のだ!

そして主な鑑賞ポイント

傘を並べてまじまじと眺めていると、いくつかの鑑賞ポイントを発見した。もちろんこれは僕なりのポイントなのでみなさんは、自分なりのぐっと来るポイントを見つけてください(ビニール傘のマニアになること前提で書いています)。

さきっちょ
骨のさきっちょ

同じように見えてノドのところが赤いのがXXXという鳥、のように「よく見ると違う」のが面白い。ピーターバラカンとプーチンは似てるけど、スタンドカラーのシャツを着ているのがピーターバラカンである。見分け方のコツを知ると見分けたくてしかたがない。

見分けるほかに、傘の内部から上を見上げるのもおもしろい。

予想以上にメカメカしてます

思った以上に緻密である。良くできている。お、ここから上を覗くと面白い!とこの写真を撮ったときはそう思ったのだが、いまあらためて見るとその感覚がよみがえらない。

でも自分が興奮したことは忘れないようにしたいと思った。

次からいよいよビニール傘をいちいち見ていきましょう。


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